ISO18436準拠 機械状態監視診断技術者について 機械状態監視診断技術者(振動) 訓練機関について 機械状態監視診断技術者(トライボロジー) 訓練機関について

機械状態監視診断技術者(トライボロジー) 訓練機関の紹介

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日本原子力発電 トライボテックス 日本プラントメンテナンス協会 ジャパン・アナリスト 新日鐵化学
●第1回資格認証試験から電力会社で唯一の認定訓練機関として,教育訓練を実施している。 ●トライボロジーを活用した「トライボ診断」により設備機械の状態監視を実施している。訓練機関としても第1回資格認証試験から認定されている。 ●カリキュラムは資格制度の訓練時間に基づいており,特定の内容を重点的に行うことはせず,万遍なく講義を行っている。 ●第1回資格認証試験から訓練機関として認定を受け,資格取得にとどまらず,現場のトラブルに強い技術者の育成をコンセプトとして教育訓練を実施している。 ●潤滑管理診断から,潤滑油・グリースの開発および販売までを一貫して手がけているノウハウを生かし,2010年度から教育訓練機関として認定を受け,訓練を実施している。


機械状態監視診断技術者(トライボロジー)資格認証制度 2011/5

1. 資格認証制度の概要

ISO18436-4準拠「機械状態監視診断技術者(トライボロジー)」資格認証制度は,(社)日本トライボロジー学会と(社)日本機械学会との共同認証で,2009年10月からスタートした。

同資格は,ISO14830「トライボロジーに基づく機械の診断」およびISO18436-4「トライボロジーに基づく診断技術の訓練認証」に準拠するものである。同資格は,カテゴリー(Cat.)I ,II,IIIの3段階に分かれ,表1に示す技術レベルがそれぞれ要求される。

表1 カテゴリーの概要
◆カテゴリー I
あらかじめ決められた手順と方法で,工業用機器システムの単純で適切な下記((1)〜(4))のような潤滑業務が担当できる。
(1)現場潤滑油分析,(2)給油および潤滑油検査,(3)サンプリングと容器の貯蔵,(4)ポータブル分析機器の取り扱いとデータの入出力
◆カテゴリーII
潤滑油試験,サンプリング,摩耗粉分析などの試験結果の分類,解釈及び評価などの方法を確立し実施できる技術者。また,潤滑油や関連機器類のトラブルシューティングに対して,適切な分析技術が採用できる。さらに状態監視技術の重要性を理解し基本的な潤滑油及び機械の状態に関する適切な報告書の作成及び潤滑システムなどの改善の推奨ができる技術者レベルを目指す。
◆カテゴリーIII(2012年認証開始予定)
潤滑油管理や機械の状態監視診断について適切な機器の選定や,方法・手順の選定・確立ができるばかりでなく,結果についての適切な分析・解釈そして評価ができるレベルの技術者である。特に機械状態監視についてはFMECA分析などが駆使でき,故障に対する影響力評価ができること。さらに潤滑システムなどのパフォーマンス向上のための適切な推奨を提言できるなど高度な技術レベルを有する技術者を目指す。

1.1 受験資格

受験資格については,「機械の潤滑と潤滑剤分析に適用される原理と手順を理解することを保証する教育,訓練,経験の組み合わせすべてを有しなければならない。また一般的な機械の知識が必要である」とされており,潤滑技術に対する実務経験(表2)を有すること,また指定された教育機関(2011年度は日本原子力発電(株),トライボテックス(株),(社)日本プラントメンテナンス協会,ジャパン・アナリスト(株),新日鐵化学(株)の5社)において一定時間の教育訓練(表2)を受講する必要がある。なお,Cat.II,Cat.IIIの受験者は,それぞれ下位の資格を有していることが前提条件となる。

表2 累積的な最小経験期間と最小訓練時間
  Cat. I Cat.II Cat.III
最小経験期間(月数)  12 24 36
最小訓練時間(hr) 24 48(24) 80(32)
注:上記経験期間は,機械の状態監視に基づいた
  潤滑剤分析の1ヵ月,最短16時間以上の経験を
  ベースとしている

1.2 教育訓練の内容

表3に教育訓練機関での訓練科目と訓練時間を示す。表3の訓練課程を修了し,受験資格を満たすと認証試験を受験することができる。なお,各教育訓練機関は,日本トライボロジー学会編集の専用テキストをもとに,それぞれ独自の教育訓練を行っている(各教育訓練機関の日程一覧は表4を参照)。

各教育訓練機関の詳細は,上の一覧表をご参照いただきたい。

表3 訓練機関での訓練科目と訓練時間
  Cat. I Cat.II Cat.III
 1  メンテナンスストラテジー 2.5 1.0
 2 潤滑理論/基礎 4.0 1.0 6.5
 3 潤滑剤の選定 2.5
 4 潤滑法の基礎 4.0
 5 油脂保管と管理 2.5
 6 油中異物測定と管理 2.5 6.0
 7 オイルサンプリング 2.5 7.0
 8 潤滑油状態監視 2.5 5.0 8.0
 9 摩耗粉監視と診断 1.0 4.0 11.5
 10  潤滑剤分析計画の策定と管理  6.0
  合計時間(hr) 24 24 32
表4 各教育訓練機関の2011年度訓練日程(2011年4月20日現在)
認定訓練機関 日程 募集
カテゴリ
開催場所
トライボテックス(株) 【第1回】7月5日(火)〜8日(金) I あいち健康プラザ(愛知県知多郡)
【第2回】12月6日(火)〜9日(金)※予定 I,II
(社)日本プラントメンテナンス協会 【第1回】
(東京)前半2日間:6月23日(木)・24日(金),
     後半2日間:6月30日(木)・7月1日(金)
(大阪)連続4日間:6月21日(火)〜24日(金)
【第2回】
(東京)連続4日間:11月29日(火)〜12月2日(金)
(大阪)前半2日間:11月17日(木)・18日(金),
     後半2日間:11月29日(火)・30日(水)
I 【東京地区】
(社)日本プラントメンテナンス協会 研修室(東京都港区)
【大阪地区】
大阪リバーサイドホテル(大阪市都島区)
(東京)12月6日(火)〜9日(金) II
ジャパン・アナリスト(株) 【第1回】7月5日(火)〜8日(金) 【第2回】未定 I KYB(株) 相模工場内会議室(相模原市南区)
新日鐵化学(株) 【第1回】
前期・後期制:(前期)6月30日(木),7月1日(金)
         (後期)7月6日(水),7日(木),8日(金)
連続5日間コース:7月4日(月)〜8日(金)
【第2回】
前期・後期制:(前期)12月1日(木),2日(金)
         (後期)12月7日(水),8日(木),9日(金)
連続5日間コース:12月5日(月)〜9日(金)
I 新日鐵化学(株) 九州製造所管理センター(福岡県北九州市戸畑区)

2. 今後の認証試験のスケジュールと展望

表5に2011年度の認証試験の日程を示す。第1回はCat. I のみ,第2回はCat. I ,IIの実施となる。Cat.IIIは受験者の状況を見て2012年度開始予定としている。

表5 2011年度 認証試験日程
  第1回 第2回
公示 2011年3月18日(金) 2011年7月19日(火)
受付開始   2011年4月18日(月 2011年9月12日(月)
受付締切 2011年5月25日(水) 2011年10月19日(水) 
試験 2011年7月9日(土) 2011年12月10日(土)
合格発表 2011年8月19日(金) 2012年1月20日(金)
申請締切 2011年9月16日(金) 2012年2月24日(金)
認証交付 2011年10月21日(金)  2012年4月4日(水)

3. 受験申請者の現状と今後の展望

2009年10月から始まったトライボロジー資格認証試験だが,通算3回の試験で計390名が受験(受験申請は405名)した(表6)。受験申請者の業種分布図(図1)を見ても分かるように,電力・ガス,エンジニアリング,メンテナンスサービス業界の受験者数の割合が非常に多い。また,2010年度から新たに新日鐵化学(株)が訓練機関に認定されたことで,製鉄・金属業界の受験者も増えてきている。

表6 受験申請者数と合格者数(カッコ内)の推移
年度/回 Cat. I Cat.II
2009/1 136(118)  
2010/1 103(86)  
2010/2 118(102) 48(39)
累計  357(306)   48(39) 
受験申請者の所属産業分野分布
図1 受験申請者の所属産業分野分布
(2009年度第1回〜2010年度第2回)

今後の資格認証試験の受験申し込みや詳細などについては,日本機械学会のホームページ(http://www.jsme.or.jp/JOTAIWEB/toppage.htm)を参照。
■受験についての問い合わせ先
一般社団法人日本機械学会(担当者:村山)
TEL:03-5360-3506  E-mail:joutai@jsme.or.jp