IVI,製造データ流通フレームワークを開発・公開

 インダストリアル・バリューチェーン・イニシアティブ(IVI)は,DMG森精機,日立製作所,ファナック,三菱電機とともに,製造データを管理する各社のプラットフォームを超えて,製造データが相互に流通することを可能とするフレームワークを開発した。同事業は,日本政府が提唱する「ソサエティ5.0」および「コネクテッドインダストリーズ」を実現する取り組みである「製造プラットフォームオープン連携事業」として,産業データ共有促進事業費補助金を経済産業省から受け実施した。
 これまで製造業では,秘密保持の理由から,IoT(モノのインターネット)で得られた稼働データなど,比較的付加価値の低いデータだけが,データ流通の対象だったが,今回開発されたフレームワークでは,加工プログラムの送受信(DMG森精機),品質検査データの送受信(ファナック),ロット検収データの送受信(三菱電機)などを,個別のデータ取引契約と対応づけ,相手を特定した通信を行うことで信頼性を向上した点が特徴となっている。また,フレームワークの一部として,日立製作所は,それぞれの製造業の現場で,それぞれ異なる言語を変換するための辞書サーバーを開発し,製造業の現場が,日々使っている用語や業務プロセスをできるだけ変えずにデータ流通に参加できるようにした。
 開発したデータ流通のためのしくみの普及を図るために,IVIは,コネクテッド・インダストリーズ・オープン・フレームワーク(CIOF)として,その技術仕様とソースコードをインターネット上で公開。これにより,製造分野におけるデータ流通を担うIT企業の参入を促し,さらなる信頼性と利便性を高め,新たなエコシステムとして活動を発展させていく予定。(’19 3/13)

IVI,製造データ流通フレームワークを開発・公開