機械業界」カテゴリーアーカイブ

「実務に役立つトライボロジーセミナー」が開催される―ブルカージャパン

2019年「実務に役立つトライボロジーセミナー」が開催される―ブルカージャパン

 ブルカージャパン ナノ表面計測事業部は,潤滑油のトライボロジーから問題解決に向けたトライボロジーの基礎知識と評価手法を紹介する「実務に役立つトライボロジーセミナー」を2019年10月17日(木)東京で開催した。

 特別講演で,東北大学 未来科学技術共同研究センターの栗原 和枝 教授が「境界潤滑における潤滑油の新しい描像」と題し講演した。最近の研究で境界潤滑領域において潤滑油が存在しその実効粘度が数桁上昇する場合があることを見出した。従来基材が接触していると考えられていた境界潤滑領域において,固体的な潤滑油が存在するという潤滑油の新しい設計指針に繋がる現象など,分子レベルで分かってきた潤滑油の新しい描写について紹介した。

 2件目の特別講演では,JAPAN TESTING LABORATORIES 本社 分析センターの谷田 芳夫 氏が「実機におけるトライボロジー~問題解決に向けた基礎試験機の適用~」と題しこれまで自身が勤めた自動車会社や現在の分析センターで経験して来たトライボロジー現象とそのメカニズムや試験の適用など豊富な経験談を紹介した。

 またブルカージャパンの技術スタッフからは,「トライボロジーにおける一般的知識とトライボロジー評価機の概要」,「ナノインデンテーション技術の紹介」と題し,摩擦摩耗試験機やナノインデンテーションの製品や評価事例などが紹介された。

 また2019年111月7日には大阪で「高分子材料のトライボロジーから問題解決にむけたトライボロジーの基礎知識と評価手法の紹介」と題した同様のテーマでのセミナーを開催した。('19 11/13)

日本精工,NSKリニアガイド™用潤滑ユニット「NSK K1-L」を開発

NSKリニアガイド用潤滑ユニット「NSK K1-L」-日本精工

 日本精工は,近年のスマートファクトリー化に伴うメンテナンスフリー化や,環境への配慮による省資源・省エネルギー化の要求に応えるため,潤滑油供給能力を大幅に向上させたNSKリニアガイド™用潤滑ユニット「NSK K1-L」を開発,2019年12月から販売を開始する。

 同製品は,潤滑油を多量に含有した樹脂で構成されており,内部の潤滑油が徐々に染み出すことによって,長期にわたってリニアガイドに潤滑油を供給する。新開発材料により,潤滑油供給期間が現行比約2倍に向上した。また,レールとの接触構造を改良することによってスライダ駆動時の動摩擦力を約20%低減した。破損を防ぐとともに,外部からの異物の侵入を防ぐため,ケースに収容した。('19 11/6)

2019年9月の工作機械受注実績(確報値)

統計情報

 日本工作機械工業会が発表した2019年9月の工作機械受注実績(確報値)は,前年同月比35.5%減の989億7,300万円だった。うち,内需は同28.5%減の460億6,500万円,外需は同40.6%減の529億800万円。('19 11/6)

ジェイテクト,電動ブレーキ用「非循環ボールねじ」を開発

非循環ボールねじ-ジェイテクト

 ジェイテクトは,電動キャリパブレーキ(EMB:Electro Mechanical Brake)への適用を想定した「非循環ボールねじ」を開発した。EMBは,ディスクブレーキのピストンを押す駆動源を油圧から電動モータに変更したブレーキ方式。電気自動車(EV)やハイブリッド車(HEV)等の電動車に適しており,車両の軽量化やCO2排出削減,快適性の向上に貢献する。

 一般的に,ボールねじは直線運動する際にボールが軌道から脱落しないよう循環させる機構が主流で,循環させる機構には様々なタイプがある。しかしどの機構も,循環部を作ることにより本体が大きくなるというデメリットがある。同製品は,EMBがブレーキ制動時に必要とする直線運動距離が短いことから,ボールとボールの間にばねを介在させることで循環機構を廃止しても回転を続けられる小型化したボールねじ。また,グリースの改良により油膜切れによる効率の低下を防ぐことで,十分な耐久性を確保し,メンテナンスフリーを実現している。('19 10/30)

2019年7~9月期の産業用ロボット出荷実績

統計情報

 日本ロボット工業会が発表した2019年7~9月期の産業用ロボット出荷実績(会員ベース)は,前年同期比10.6%減の4万6,161台で,5四半期連続のマイナスとなった。出荷額は同5.5%減の1,759億円で,3四4半期連続のマイナス。国内出荷台数は同1.5%減の1万1,328台で,2四半期連続のマイナスとなった。出荷額は同12.7%増の541億円で,4四半期連続のプラス。うち電気機械産業向けの出荷台数が同10.8%減の2,785台,出荷額は同2.8%増の145億円,自動車産業向けの出荷台数が同4.2%増の4,147台,出荷額は同14.2%増の183億円だった。輸出台数は同13.2%減の3万4,833台で,5四半期連続のマイナスとなった。輸出額は同11.8%減の1,218億円で,5四半期連続のマイナス。うち電子部品実装用が同14.6%減の3,075台,輸出額は同12.3%減の504億円,溶接用が同13.3%減の7,412台,輸出額は同24.5%減の164億円だった。('19 8/7)

島津製作所,米製薬団体と共同開発したセミ分取超臨界流体クロマトグラフを発売

セミ分取超臨界流体クロマトグラフ「Nexera UC Prep」-島津製作所

 島津製作所は,アメリカの大手製薬企業コンソーシアム「Enabling Technologies Consortium」(ETC)と共同開発したセミ分取超臨界流体クロマトグラフ「Nexera UC Prep(ネクセラ ユーシー プレップ)」を発売した。超臨界流体クロマトグラフ(SFC)により試料から特定の物質を分離・精製する「分取」を行う同製品は,液体と気体の両方の性質を持つ超臨界流体状態の二酸化炭素を用いることで,液体クロマトグラフ(LC)による分取より早く分取作業が完了するという特長がある。独自の「LotusStream機構」によって,溶液の飛散を抑えることで,目的化合物の回収率を95%以上に改善した。直感的な分取設定を可能とする専用ソフトウェア「Prep Solution」は,簡単な操作で熟練度によらず狙ったピークの確実な分取を支援する。小型の冷却装置を組み込むことで,コンパクトな卓上型となっている。数種の目的化合物の分取を効率良く行う「スタックフラクションシステム」と,多数の成分を網羅的に分取する「マルチフラクションシステム」の2タイプを用意している。('19 10/23)

ジェイテクト,クリープ摩耗抑制玉軸受を開発

クリープ摩耗抑制玉軸受-ジェイテクト

 ジェイテクトは,ハイブリッド車(HV・PHV)や電動車(EV・FCV)の変速機及び,エンジン車の無段変速機(CVT)などで主に使用される「クリープ摩耗抑制玉軸受」を開発した。軸受のクリープとは,内輪もしくは外輪が運転中に軸又はハウジングに対して回転する現象をいい,起きることで摩耗,変色,かじりなど様々な損傷が起きる原因となる。

 同製品は,外輪の外径中央部に円周方向の溝を作ることで,「ひずみクリープ」によるハウジング摩耗を抑制し,円周溝と外輪全体に特殊皮膜を施すことで,「連れ回りクリープ」によるハウジング摩耗に対しても効果がある。軽量かつ低価格なので自動車用のほか,クリープによる摩耗が問題となる様々な産業機械への応用が可能。('19 10/23)

ブルカージャパン,高分子材料のトライボロジーから問題解決に向けたトライボロジーセミナーを大阪で開催

トライボロジーセミナー(2019年11月7日,大阪)-ブルカージャパン

 ブルカージャパン ナノ表面計測事業部は,高分子材料のトライボロジーから問題解決に向けたトライボロジーの基礎知識と評価手法を紹介するトライボロジーセミナーを2019年11月7日(木)にアットビジネスセンターPREMIUM新大阪(大阪市淀川区)で開催する。

 同セミナーは,トライボロジー技術に広い知見を持つ講師を招き,軽量かつ自己潤滑性を有す次世代トライボマテリアルの研究成果や、問題解決に向けた基礎試験機の活用方法などが紹介される。また同社で取り扱っているトライボロジー評価機やナノインデンテーション技術が紹介される。セミナー概要,申し込み方法は以下の通り。

  • 開催日時:2019年11月7日(木) 13:00~17:00(12:45受付開始)
  • 開催場所:アットビジネスセンターPREMIUM新大阪(大阪市淀川区)
  • 参加費:無料(事前登録制)
  • 申し込み:https://mbns.bruker.com/acton/media/9063/tmt1107
  • HP:https://www.bruker-nano.jp/seminar
  • プログラム:
    • 【特別講演1】「ソフト&レジリエント・トライボロジー」 辻井 敬亘 氏(京都大学 化学研究所)
    • 「トライボロジーにおける一般的知識とトライボロジー評価機の概要」 ブルカージャパン ナノ表面計測事業部
    • 【特別講演2】「実機におけるトライボロジー~問題解決に向けた基礎試験機の適用~」 谷田 芳夫 氏(JAPAN TESTING LABORATORIES)
    • 「ナノインデンテーション技術の紹介」 ブルカージャパン ナノ表面計測事業部  ('19 10/16)

SKF,スピンドル向けサイレントシリーズ玉軸受を発表

スピンドル向けサイレントシリーズ超精密アンギュラ玉軸受-SKF

 SKFは,グリース潤滑スピンドル向けサイレントシリーズ超精密アンギュラ玉軸受を発表した。工作機械スピンドルの軸受保持器は,低速域の回転時に自励振動騒音を発生させるが,同製品は運転中の保持器の自励振動音を低減し,騒音および振動レベルを抑える。また,内径および外径の寸法公差範囲を狭めているので,軸受を組合せて取り付けた際に,軸受全体の荷重分配が向上するため,適切な軸受を選定するための検証と試験プロセスに費やす時間を短縮できる。('19 10/16)

キャプテンインダストリーズ,工作機械上での非接触計測が可能なレーザースキャナーを販売

HEXAGON社製工作機械用「LS-C-5.8」-キャプテンインダストリーズ

 キャプテンインダストリーズは,計測対象物の表面をレーザースキャン技術により非接触かつ短時間で計測してデータを取得できるHEXAGON社製の工作機械用レーザースキャナー「LS-C-5.8」を販売する。

 同製品は,1秒間に36,000点の測定が可能。タッチ式プローブで36,000点を測定すると約20時間かかる(1点/2秒換算)。また,非接触式のため傷がつきやすい仕上げ面,硬度が低い面,接触すると変形する材質等に極めて有効。小径の穴が多数個開いている計測も効率が上がる。ブルーラインレーザーを搭載しており,光沢のある表面でも暗い表面でもデータを迅速かつ正確に取り入れる。コンパクトなデザインは干渉も少なく工作機械の移動範囲を網羅できる。容易で機能性の高いソフトウェアは,ファナック,シーメンス,ハイデンハインのコントローラーに対応している。2020年1月の出荷開始を予定している。('19 10/16)

ジェイテクト,焼結機パレット台車加圧ローラ用軸受を改良

ジェイテクト,焼結機パレット台車加圧ローラ用軸受を改良

 ジェイテクトは,鉄鋼設備である焼結機パレット台車の加圧ローラ用軸受に使用する特殊シールに改良を加えることで,軸受寿命が従来比の2倍となる製品を開発した。

 製銑工程の焼結機は鉄の原料となる粉鉱石と粉石炭を焼き固める設備で,焼き固められた焼結鉱を積載運搬するのがパレット台車である。パレット台車用軸受は,高荷重や衝撃荷重といった厳しい使用条件に加え,粉塵と高温という環境下で使用されているため,軸受部品の更なる長寿命化のニーズが高まっている。今回,「加圧ローラ軸受」に使用される「密封型複列円筒ころ軸受」の,特殊シールの主リップにばねをつけることで追随性を向上,また柔軟性のあるサイドリップと外径ゴム巻きにより密封性を向上させることで,異物侵入量を従来品比70%低減できる軸受を開発した。2020年1月に量産を開始する予定。('19 10/16)

JFEテクノリサーチ,3次元で摩耗を計測できる計測装置「マモミエール」を商品化

摩耗計測装置「マモミエール」-JFEテクノリサーチ

 JFEテクノリサーチは,関西電力と共同で開発した摩耗計測装置「マモミエール」の販売を開始した。

 同製品は,これまで手作業により測定をしていた水力発電所(水車)や火力発電所の設備(タービン,配管)に発生する摩耗状態を,簡単な操作により評価できる計測装置。計測部と制御部から構成されており,レーザー光照射と小型カメラとを組み合わせた方式により,深さの3D計測を可能にした。(特許出願中)。計測部は片手で持って使用し,伸縮ハンドルを取り付けることで奥深い狭い場所を測定できる。計測中の状況や測定結果を手元のPC画面でリアルタイムに見ながら操作でき,1人での作業も可能。これにより経年劣化に伴う摩耗を定量化し,部品交換サイクル計画時のIoTツールとして活用できる。操作は簡単で,だれでもすぐに使用でき,点検作業を省力化にも繋がる。('19 10/9)