機械業界」カテゴリーアーカイブ

島津製作所,薬毒物スクリーニング用の「GC / MS法薬毒物データベースVer.2」を発売

 島津製作所は,ガスクロマトグラフ質量分析計(GC / MS)用「GC / MS法薬毒物データベースVer.2」を2019年6月11日に発売した。

 同社は,2010年から警察の科学捜査研究所や大学の法医学教室,救急救命病院における,薬毒物の一斉スクリーニングのためにデータベースを販売しており,今回発売されたVer.2では,登録化合物数を1012成分から2210成分に増やし,「標準品の入手が困難な薬物」や「中毒事件に関係する医薬品・農薬」を網羅している。

 同製品は薬物の含有の有無をソフトウェアが自動で判断するので,ヒューマンエラーを減らすと同時に省力化を図れる。また,血中アルコールとシアン化物やアジ化物などの揮発性毒物を同時に検査できる。薬機法(医薬品,医療機器等の品質,有効性及び安全性の確保等に関する法律)で包括指定されている薬物の一斉検出も可能となった。('19 6/26)

GC / MS法薬毒物データベースVer.2-島津製作所

2019年4月の機械受注統計

統計情報

 内閣府が発表した2019年4月の機械受注統計によると,「船舶・電力を除く民需」の受注額(季節調整値)は,前月比5.2%増の9,137億円だった。うち,製造業が同16.3%増の4,001億円,非製造業が同1.2%増の5,176億円。また,官公需は同93.4%増の2,946億円,外需は同24.7%減の8,083億円で,機械受注総額は同4.3%増の2兆3,520億円だった。('19 6/26)

ONYX InSight社とBPジャパン,ギアボックス予知保全に関するシンポジウムが開催される

 回転機械の状態監視技術や予知保全とコンサルティングを手掛けるONYX InSight(オニックス・インサイト)社とBPジャパンの両社は2019年5月24日(金),都内でギアボックス予知保全に関するシンポジウム「ONYX InSight テクニカルシンポジウム」を昨年に続き共同開催し,風力設備や工場の需要家など約40人が参加した。

会場風景

写真1 会場風景

 冒頭の挨拶でBPジャパン代表取締役社長のチャールズ ポッスルズ 氏は,「BPは石油やガスというイメージが強いが,特に米国では風力にも力を入れている。風力発電ではメンテナンスの時間を短くして稼働時間を長くすることが非常に重要であり,その目的を達成するために,2017年に回転機械の技術を有するローマックスと技術提携し,オニックスインサイトをジョイントベンチャー企業として設立した。今日のシンポジウムでは風力分野におけるメンテナンスの時間を短縮し稼働時間を延長するためのテクノロジーをオニックスとカストロールから紹介します。」とローマックス社とジョイントベンチャーでオニックスインサイトを設立した経緯やシンポジウムの意義を説明した。

チャールズ ポッスルズ氏

写真2 チャールズ ポッスルズ氏

 またオニックスインサイト社アジア・パシフィック統括責任者のオ・セ・ウン 氏は,「予知保全の技術としてIoTを駆使したモニタリング技術,クラウド上での分析サービス,現場で使うモバイル基盤で作られた専門ソフトウエアなどを使い,エンジニアリングサービスを提供しています。現在予知保全として5000基以上の風車を管理しています。今日のシンポジウムでは最新の回転機械の状態監視システムなど技術動向を紹介します」と事業内容を紹介した。

オ・セ・ウン氏

写真3 オ・セ・ウン氏

 講演では,オニックスが「転がり軸受の設計方針と現実の故障のケース」,「状態基準保全」,「予知保全のためのマシンラーニング」により,実際の故障,グリースフラッシングや状態基準保全を活用した運営管理費の削減効果や,ビッグデータに基づくマシンラーニングによる故障検出について事例を踏まえて紹介した。

 またBPジャパンは「軸受の潤滑」,「潤滑剤技術と最新のグリース」により,軸受の潤滑の基礎と,潤滑剤の技術と風力発電用グリースによる軸受の損傷防止について事例を踏まえて紹介した。

 さらに「ドローンによるブレード検査と人工知能によるブレード欠陥検出の自動化」を,韓国でマシンラーニングを基盤にブレード点検のソリューションを提供するNearthlab社のYoungsuk Chung 氏が外部講師として発表し,受講者からは活発な質問や意見が出された。('19 6/19)

島津製作所,薬毒分析に用いる卓上タイプ自動前処理装置「ATLAS-LEXT」を発売

薬毒分析の自動前処理装置「ATLAS-LEXT」-島津製作所 島津製作所は,100%出資のグループ会社である島津エンジニアリングが開発した,血液や尿の薬毒物分析に用いる自動前処理装置「ATLAS-LEXT(アトラス-レクスト)」を2019年6月11日に発売した。

 同製品は,科学捜査研究所や法医学検査機関において,尿や血中の薬毒物などの分析に長年用いられてきた同社の液体クロマトグラフ質量分析計(LCMS)やガスクロマトグラフ質量分析計(GCMS)に必要な前処理作業を簡便かつ全自動で実行することが可能。この前処理作業は研究員自身が行うケースが多く,作業に時間を要することに加え,感染性試料を扱うリスクを伴っていたが,同製品により,前処理作業の省力化や感染リスクの低減ができる。また,ディスポーザブルチップ着脱式の分注機能を新たに導入し,遠心力などの基本性能も向上させたことで,血液や尿のほかに毛髪からの薬毒物抽出も可能となった。('19 6/19)

2019年5月の工作機械受注実績(速報値)

統計情報

 日本工作機械工業会が発表した2019年5月の工作機械受注実績(速報値)は,前年同月比27.3%減の1,084億5,600万円となった。うち,内需は同32.2%減の426億2,700万円,外需は同23.8%減の658億2,900万円だった。('19 6/19)

2019年4月の工作機械受注実績(確報値)

 日本工作機械工業会が発表した2019年4月の工作機械受注実績(確報値)は,前年同月比33.4%減の1,086億5,600万円だった。うち,内需は同36.5%減の435億2,400万円,外需は同31.1%減の651億3,200万円。('19 6/5)

NTN,「低燃費対応小型チェーンテンショナ」を開発

低燃費対応小型チェーンテンショナ-NTN NTNは,自動車のタイミングチェーンの張力を維持する油圧式オートテンショナにおいて,構造の簡素化による小型化と,作動に必要なオイル量の大幅な削減によるエンジンの低燃費化に貢献する「低燃費対応小型チェーンテンショナ」を開発した。

 同製品は,独自設計により,チェーンテンショナの構造を簡素化し,チェーンテンショナ自体の小型・軽量化を実現するとともに,オイルポンプからテンショナに供給,排出しているオイルをテンショナ内部に貯留させる構造とし,従来と同様に高い信頼性・耐久性を維持しながら,必要な供給オイル量の大幅な削減を可能にした。オイル量を削減することでオイルポンプの小型化が可能となり,ポンプ稼働の負荷を減らし,エンジンの低燃費化に貢献する。また,テンショナ内部にオイルを貯留する構造としたことで,エンジン始動直後にも適正な油圧でチェーンの張力を維持することが可能となり,チェーンの張力不足による異音を抑制する。('19 5/29)

「名古屋ものづくりワールド2019」開催される

名古屋ものづくりワールド2019 軸受,ベアリング,ねじ,ばねなどの機械要素や金属,樹脂に関する加工技術などを一堂に集めた製造業向け専門技術展「名古屋機械要素技術展」(主催:リードエグジビションジャパン)」が2019年4月17日(水)~19日(金)の3日間,ポートメッセなごや(名古屋市港区)で開催された。

 製造業向けIT,3Dプリンタ,機械部品,加工技術,航空機部品などが多く出展し中部地域最大級のものづくり専門展として賑わった。

 ショットピーニングやDLCコーティングなどの表面処理・改質技術,特殊潤滑剤やグリースをはじめとする摩擦・摩耗対策,洗浄剤や洗浄システム,潤滑油分析や油水分離,廃液減量化など数多くのトライボロジー技術が紹介された。

 同時開催の「名古屋設計・製造ソリューション展」「名古屋航空・宇宙機器開発展」「名古屋工場設計・備品展」「名古屋次世代3Dプリンタ展」と合わせた「名古屋ものづくりワールド2019」として3日間で36,177名が来場した。また,セミナーには8,621名の受講があった。('19 5/22)

イグス,2019年「マヌス賞」を発表

 モーション・プラスチックカンパニーのイグス(ドイツ)は,高性能樹脂製ベアリングを採用した創造性に富んだアプリケーションを表彰する,2019年「マヌス賞」を発表した。今回で9回目となる同賞には,世界32ヵ国から445の応募が寄せられた。

 金賞に輝いたのは,スコットランドの機械設計会社ToolTech社の「オフショア検査装置」。同製品は,水中の石油・ガスプラットフォームに設置されたパイプラインを洗浄・検査する装置で,パイプの周辺にカフスのように巻き付き,ローラーで移動しながらパイプラインの洗浄や脆弱な部分を検知することが出来る。金属製のベアリングは腐食しやすいため,イグスの高性能樹脂製部品が採用された。海水への耐性に優れ,無潤滑・メンテナンスフリーの部品が,厳しい条件下でも確実な走行を実現する。

 銀賞は,ドイツ・ミュンヘンの造船メーカーCECカタマラン社が開発したスポーツカタマラン(双胴船)「iFLY 15」。同製品は速度を上げると機械的な飛行制御システムにより船体が水上約0.5メートルに浮上し,4枚の小型の折り畳み式水中翼によって最大30ノット(55km/h)で走行する。重量削減など制御システムに関わる課題を克服するため,水中翼にイグリデュール高性能樹脂製すべり軸受を使用した。

 銅賞は,フランスのKempf社が開発した「運転支援システム」。障害者や車いす使用者による車の運転を可能にする。ハンドルに装備された制御リング「ダリオス(Darios)」を押せば正確に加速し,ブレーキをかけるときはハンドル横の手動ブレーキを操作する。通常のペダル操作は不要で,最新版の制御リングは単純な円形ではなく,モダンなハンドルと同じように底辺がフラットなデザインとなっている。イグスの3Dプリントによって200個もの高性能樹脂製パーツを作り,連結して,世界初のD型形状加速制御リングに組み込んでいる。

 これまでの受賞者やアプリケーションに関する情報は以下URLより。
https://www.igus.co.jp/manus  ('19 5/22)

2019年マヌス賞授賞式-イグス

日精樹脂工業,低床化したハイブリッド式竪型射出成形機の受注開始

ハイブリッド式竪型射出成形機「TWX220RIII25V」-日精樹脂工業 日精樹脂工業は,業界トップクラスの低床化を実現した型締力2,110kN(220トン)のハイブリッド式竪型射出成形機「TWX220RIII25V」を開発,2019年5月1日から受注を開始した。同製品は,自動車や電子部品など幅広い分野におけるインサート成形向けハイブリッド式竪型成形機「TNX‐RIIIシリーズ」をベースに,新複合式型締機構を搭載し,機械全体の低床化を実現した。これまで高速型締から高圧型締まで1つの型締シリンダで行っていた型締動作を,早送りシリンダと高圧型締シリンダ,ハーフナット機構からなる複合型締機構によって行う。これにより,金型取り付け面高さを従来機比で約30%減の1000mmとし,金型取付けなどの段取り替え作業やワークインサート・製品取り出しの作業性が大幅に向上した。また,機械全体の高さも約10%低く抑えており,成形工場の設置スペース(高さ方向)の融通性も向上している。作動油量は従来機よりも52%削減した。('19 5/22)

2019年4月の鍛圧機械受注実績

 日本鍛圧機械工業会がまとめた2019年4月の鍛圧機械受注実績は,前年同月比14.1%減の268億6,400万円となり,2ヵ月連続で減少した。

 機種別では,プレス系が同16.8%減の133億3,200万円,板金系が同25.5%減の67億5,500万円,サービスは同9.7%増の67億7,800万円。国内は同19.8%減の103億5,600万円,輸出は同20.1%減の97億3,100万円だった。('19 5/22)

2019年1~3月期の産業用ロボット出荷実績

 日本ロボット工業会が発表した2019年1~3月期の産業用ロボット出荷実績(会員ベース)は,前年同期比24.2%減の4万3,089台で,3四半期連続のマイナスとなった。出荷額は同11.3%減の1,676億円で,2四4半期ぶりのマイナス。国内出荷台数は同2.2%増の1万3,233台で,8四半期連続のプラスとなった。出荷額は同4.3%増の582億円で,2四半期連続のプラス。うち電気機械産業向けの出荷台数が同8.2%増の3,600台,出荷額は同0.5%増の164億円,自動車産業向けの出荷台数が同3.0%減の4,829台,出荷額は同1.3%増の205億円だった。輸出台数は同31.9%減の2万9,856台で,3四半期連続のマイナスとなった。輸出額は同17.9%減の1,094億円で,3四半期連続のマイナス。うち電子部品実装用が同17.1%減の2,388台,輸出額は同10.7%減の421億円,溶接用が同29.5%減の6,802台,輸出額は同25.6%減の180億円だった。('19 5/15)