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「第14回工作機械のトライボロジー研究会」開催される

第14回工作機械のトライボロジー研究会

 日本トライボロジー学会の会員提案研究会(旧第3種研究会)である「工作機械のトライボロジー研究会」(主査:野口 昭治 氏,東京理科大学)は,2019年10月23(水),東京理科大学(神楽坂)森戸記念館(東京都新宿区)で第14回研究会を開催した。

 本年度2回目となる今回は野口 主査の挨拶の後,「油剤メーカー各社の最新技術動向」と題し潤滑剤や切削油メーカー4社による下記研究テーマが発表され,活発な意見交換が行われた。

  1. 「潤滑剤から観たCAE活用上の課題」 宍倉 昭弘 氏,坂倉 圭 氏(出光興産)
  2. 「摩擦調整剤の吸着性解析による摩擦低減メカニズム研究」 小野寺 康 氏(EMGルブリカンツ)
  3. 「機械汚れの少ない油剤およびCFRP用切削油剤の開発」 滝口 聖人 氏(ユシロ化学工業)
  4. 「工作機械関連油種における高引火点化への取り組み」 田村 健太郎 氏(JXTGエネルギー)

 同研究会は,工作機械や各種機械要素(転がり軸受,流体軸受,リニアガイド等),潤滑剤,加工法,加工油,工具等に関係する研究者や技術者が一堂に会し,トライボロジー研究や技術の課題と成果を持ち寄り討論することで工作機械のトライボロジーに係わる研究と技術の発展に寄与することを目的に2015年1月にスタート,年3~4回,研究会を開催している。現在の会員数は97名。次回は2020年1月22日(水)に大学を中心に「アカデミー特集」を東京で開催する予定。('19 11/6)

「トライボコーティング・ドライコーティングの合同研究会」開催される

2019年トライボコーティング・ドライコーティングの合同研究会

 トライボコーティング技術研究会(会長:大森 整 氏,理化学研究所)とドライコーティング研究会(事務局:近畿高エネルギー加工技術研究所)は,2019年8月30日(金)に北とぴあ(東京都北区)で合同研究会を開催した。両研究会では合同での技術研究会を毎年尼崎と東京で交互に開催しており今回が12回目となる。

 トライボコーティング技術研究会は,理化学研究所と東京都立産業技術研究所を中心に,トライボコーティング技術とファブリケーション(ものづくり)技術との協業化を視野に年5回開催している。

 一方ドライコーティング研究会では,近畿高エネルギー加工技術研究所(AMPI)を中心に,先端技術,新素材加工技術などの適用による既存製品の付加価値向上や新技術・新製品の開発に貢献するため,産官学を問わず幅広い有識者が参加し,専門家による講演や保有技術の紹介などによる情報交換や勉強会を年3回行っている。

 冒頭ドライコーティング研究会顧問の西本 明生 氏(関西大学),トライボコーティング技術研究会の大森 会長の挨拶の後,パルスDCプラズマCVD(PCVD)装置とPVDとの違いや,硬質皮膜,高性能コーティングの応用例の紹介,油性剤による吸着分子膜の摩擦低減効果に及ぼす表面粗さの影響やトライボフィルムの摩擦摩耗特性などの紹介,歯科分野におけるチタン合金のコーティングなど歯科材料の動向の紹介など次の3件の講演が行われた。

講演

  • 「パルスDCプラズマCVD法による各種高機能膜の特性と応用」 河田 一喜 氏(オリエンタルエンヂニアリング)
  • 「表面処理と潤滑油添加剤の併用による摩擦摩耗低減効果の向上」 青木 才子 氏(東京工業大学)
  • 「自己酸化膜を利用した歯科用チタンのコーティング」 三浦 永理 氏(兵庫県立大学大学院)  ('19 9/18)

「第16回機能性コーティングの最適設計技術研究会」開催される

第16回機能性コーティングの最適設計技術研究会

 日本トライボロジー学会の機能性コーティングの最適設計技術研究会(主査:上坂 裕之 氏,岐阜大学・会員提案研究会)は,2019年7月23日(火),東京都立産業技術研究センター(東京都江東区)にて第12期第1回(通算第16回)研究会を開催した。

 同研究会はCNx,DLC等の硬質炭素系皮膜および二硫化モリブデン等の固体潤滑皮膜を実用化する上で重要となるコーティングの最適設計技術の向上を目指し,幅広い分野の研究者,技術者が集い,トライボロジー会議でのシンポジウムの開催や研究会での話題提供と討論を行っている。

 通算第16回研究会となる今回は,上坂主査の挨拶の後,3件の話題提供と会場となった東京都立産業技術研究センターのトライボロジー研究関連施設の見学を行った。

 講演テーマは次の通り。

○可変な凹凸構造を活用したトライボロジー機能の拡張…大園 拓哉 氏(産業技術総合研究所)
○変形する機能性表面を用いた摩擦の能動的制御―スマートサーフェスへの挑戦―…村島 基之 氏(名古屋大学)
○塩素含有DLC膜の摩擦摩耗特性に関する研究…徳田 祐樹 氏(東京都立産業技術研究センター)  ('19 8/28)

トライボコーティング技術研究会,2019年度「第1回研究会及び総会」が開催される

トライボコーティング技術研究会,2019年度第1回研究会及び総会

 トライボコーティング技術研究会は,2019年5月31日(金),理化学研究所 和光本所(埼玉県和光市)で,2019年度の第1回研究会と総会を開催した。総会では2018年度の活動報告ならびに会計報告および2019年度の活動計画などが発表され,出席者によって了承された。なお,2020年2月28日(金),板橋区立グリーンホールで開催予定の第5回研究会は,砥粒加工学会が主催する「先進テクノフェア(ATF)」との同時開催となる。当日はシンポジウム「トライボコーティングの現状と将来」の特別講演,岩木賞記念講演などが予定されている。

 今年度の第1回研究会では,平塚 傑工 氏(ナノテック)が「DLC膜の国際標準化動向と最新成膜技術」,馬渕 豊 氏(宇都宮大学大学院工学研究科)が「Pin / Disc試験及びAEを用いた薄膜の密着性評価法」のテーマで講演し,DLC膜の評価法の提案や試験方法のISO化などについて発表した。

 講演,総会終了後には理化学研究所内の光量子工学研究センター 中性子工学施設の見学会が行われ,開発が進む小型加速器などを見学した。

ナノテック 平塚氏による講演

ナノテック 平塚氏による講演

見学で訪れた中性子工学施設

見学で訪れた中性子工学施設

 また,「第12回岩木賞トライボコーティングネットワークアワード(岩木賞)」の業績募集開始が発表された。岩木賞は,表面改質,トライボコーティング分野で多大な業績を上げられた故 岩木 正哉 博士(理化学研究所 元主任研究員,トライボコーティング技術研究会前会長)の偉業を称え,その遺志を継ぐ技術者・研究者の成果や業績を表彰するもの。同賞には,大賞,優秀賞,特別賞,奨励賞,事業賞,国際賞,功績賞があり,研究の成果や業績,経済的・社会的な貢献度などを基準に審査される。募集締め切りは2019年8月31日(金).2020年2月28日(金)に開催されるシンポジウム「トライボコーティングの現状と将来」において表彰および表彰者の記念講演が行われる。申し込みや推薦受付など問い合わせは下記まで。

問い合わせ先
 未来生産システム学協会(NSP) 表彰顕彰部門 岩木賞表彰事業部内
 e-mail:award@nsp-t.info
 https://sites.google.com/site/npstwebsite/biao-zhang-xian-zhang  ('19 7/24)

「第13回工作機械のトライボロジー研究会」開催される

第13回工作機械のトライボロジー研究会

 日本トライボロジー学会の会員提案研究会(旧第3種研究会)である「工作機械のトライボロジー研究会」(主査:野口 昭治 氏,東京理科大学)は,2019年6月20日(木),東京理科大学(神楽坂)森戸記念館(東京都新宿区)で第13回研究会を開催した。

 本年度1回目となる今回は「転がり機械要素の最新技術動向」と題し,軸受や転がり機械要素部品メーカー4社により工作機械のトレンドや転がり機械要素に求められる要素,技術動向など下記テーマが発表され,活発な意見交換が行われた。

  1. 「工作機械用軸受の最新技術」 植田 敬一 氏(NTN)
  2. 「EHD接触域の潤滑状態モニタリングに関する研究-電気インピーダンス法の開発-」 丸山 泰右 氏(日本精工)
  3. 「工作機械主軸用軸受の最新技術」 本條 隼樹 氏(ジェイテクト)
  4. 「LMガイドの最新技術動向」 青山 将大 氏(THK)

 同研究会は,工作機械や各種機械要素(転がり軸受,流体軸受,リニアガイド等),潤滑剤,加工法,加工油,工具等に関係する研究者や技術者が一堂に会し,トライボロジー研究や技術の課題と成果を持ち寄り討論することで工作機械のトライボロジーに係わる研究と技術の発展に寄与することを目的に2015年1月にスタート,年3~4回,研究会を開催している。('19 7/17)

「変速機のトライボロジーとシールの合同研究会」開催される

2019年変速機のトライボロジーとシールの合同研究会

 日本トライボロジー学会の会員提案研究会(旧第3種研究会)である「変速機のトライボロジー研究会」(主査:村上 靖宏 氏,アフトンケミカル・ジャパン)と「シール研究会」(主査:杉村 丈一 氏,九州大学)は2019年6月18日(火),JTEKT東日本支社(東京都中央区)でそれぞれ第27回,第121回となる研究会を合同で開催した。

合同研究会で挨拶する杉村丈一氏

合同研究会で挨拶する杉村丈一氏

村上靖宏主査

村上靖宏主査

 当日はシール研究会から「静的シールにおける粗面の接触と密封性に関する研究」を桃園 聡 氏(東京工業大学)が,「Eモータドライブシャフトシールの開発動向」をイーグル工業の井上 裕貴 氏,香取 一光 氏が講演した。また変速機のトライボロジー研究会からは「電磁比例弁内のスプールに作用するクーロン摩擦力に起因した不安定振動の解析と安定化させるための設計法」を山藤 勝彦 氏(日産自動車)が,「トロイダルCVT開発秘話(2001年NHK)の裏話」を竹内 徹 氏(竹内PT研究所)が話題提供し,活発な意見交換が行われた。('19 7/10)

「TTRF-TAIHO International Symposium on Automotive Tribology 2019」開催される

 大豊工業トライボロジー研究財団(Taiho Kogyo Tribology Research Foundation:TTRF)と大豊工業は共催で「TTRF-TAIHO International Symposium on Automotive Tribology 2019」を2019年4月16日(火)名古屋国際会議場(名古屋市熱田区)で開催,トライボロジーに関連する大学・研究機関や自動車関連企業のエンジニア約190名が参加した(写真1)。

 「自動車のトライボロジーを通してアカデミアに貢献する」という趣旨に基づき,トライボロジー研究の進展や自動車技術への応用に関してトップレベルの情報交換とともに産学連携の現状と将来の可能性を示し,その強化を図ることを目的に昨年に続き4回目の開催となった。

TTRF会場風景

写真1 TTRF会場風景

 実行委員長の杉原 功一 氏(大豊工業 代表取締役社長)はオープニングスピーチで,「本シンポジウムの目的と意義は,研究成果の応用,産学官の相互理解と協業の機会を提案することにあります。今回のテーマは「Tribology Technologies for the Evolution of Powertrain Part II」とし,ルブリカンツ,デザイン,マテリアルの進化とトライボロジーの進化を産学両側の視点から講演頂くことで活発な議論を期待しています」と挨拶した(写真2)。

 当日は基調講演2件と3セッション6講演が行われ,閉会の挨拶では実行委員の鈴木 徹志 氏(大豊工業 専務取締役)が「トライボロジーに関わる多くの技術者に支えられてきた企業として,今後も本シンポジウムを継続しレベルアップすることで産学連携の強化とトライボロジーのさらなる活性化の一助となれば幸いです。」と話した(写真4)。

 講演後にはレセプションが行われ活発な意見交換が行われた。

大豊工業 杉原実行委員長

写真2 大豊工業 杉原実行委員長

質疑応答

写真3 質疑応答

TTRF-TAIHO-大豊工業 鈴木専務取締役

写真4 大豊工業 鈴木専務取締役

【基調講演】
1)Technology Trends of Passenger Car …Kazuo Muraki(Nissan Mortor Co.,Ltd.)
2)Research on Reduction of Friction Loss of Internal Comustion Engine in SIP Innovative Combustion Technology and Research System of Industry-University Collaboration after 2019…Yuji Mihara氏(Tokyo City University)

【セッション1】 Lubricants
1)Motor Cooling Oil for Hybrid Vehicle &Electric Vehicle…Toshiaki Iwai(Idemitsu Kosan Co.,Ltd.)
2)The Lubrication Challenges of Drivetrain Electrification…Walter Bunting(BP p.l.c.)

【セッション2】 Design
1)Technique for Reducing Friction of Piston Rings…Miyuki Usui(Riken Corporation)
2)Friction Reduction in Internal Combustion Engines through Laser Surface Texturing…Sorin-Cristian Vladescu(Imperial College London)

【セッション3】 Materials
1)SHINAYAKA Polymers for Automobile…Kohzo Ito(The University of Tokyo)
2)Technical Trends of Solid Lubricant Overlay for Engine Bearings …Shu Kamiya(Taiho Kogyo Co.,Ltd.)

○お問い合わせ先
 TTRF-TAIHO International Symposium on Automotive Tribology 2019実行委員会
 E-mail info@ttrf.org
 URL http://www.ttrf.org  ('19 5/29)

「テクスチャリング表面のトライボロジーと境界潤滑の合同研究会」開催される

第27回テクスチャリング表面のトライボロジーと第16回境界潤滑研究会の合同研究会 日本トライボロジー学会の会員提案研究会(旧第3種研究会)である「テクスチャリング表面のトライボロジー研究会」(主査:佐々木 信也 氏,東京理科大学)と「境界潤滑研究会」(主査:青木 才子 氏,東京工業大学)は2019年3月22日(金),東京工業大学大岡山キャンパス(東京都大田区)でそれぞれ第27回,第16回となる研究会を合同で開催した。
 今回は,東工大青木研究室の潤滑剤や添加剤の評価試験など研究室の見学の後,東京工業大学の桃園 聡 氏が「エラストマー接触部の形状・表面性状について」,デンソーの福島 由倫 氏が「重水素トレーサ法を用いたTOF-SIMS分析」,日産自動車の南部 俊和 氏が「マイクロテクスチャによる摩擦制御」,東京理科大学の佐々木 信也 氏が「表面テクスチャリングによるトライボロジー特性向上~テクスチャ形状の最適化と創製プロセスにおける問題点」と題し,表面性状の特性や分析,摩擦制御のための手法など話題提供が行われ活発な意見交換が行われた。
 両研究会は同じく表面形状を研究していることから今後も会員相互の交流などを深めていきたいという。(’19 4/10)

コマツと東京工業大学,「コマツ革新技術共創研究所」を設置

コマツと東京工業大学,「コマツ革新技術共創研究所」を設置 コマツと東京工業大学は,「コマツ革新技術共創研究所」を2019年4月1日に設置した。東工大すずかけ台キャンパスに325m2の専用スペースを確保して,組織対組織の幅広い分野での連携を進めていく。設置期間は2019年4月1日~2024年3月31日。
 コマツと東京工業大学は2015年に組織的連携協定を締結し,建設機械などの高性能化に欠かせないトライボロジー技術を中心として複数の共同研究を進めてきた。新研究所では,トライボロジー研究をさらに深化させ,また機械要素全体に研究分野を拡げることで,機械部品の高機能化と長寿命化を図る。さらに産業の現場で現出する未解明事象を基盤研究の源泉として,新たな研究分野を生み出していく構想である。東工大にとっては学内にない産業現場の課題への接点,コマツにとっては自社が保有しない先端技術の獲得,また双方にとって新たな人材育成の場の形成につながるとしている。(’19 4/3)

トライボコーティング技術研究会,特別シンポジウムと岩木賞贈呈式が開催される

 トライボコーティング技術研究会(会長:大森 整 氏,理化学研究所)は,2019年2月22日(金)に理化学研究所和光研究所 鈴木梅太郎記念ホール(埼玉県和光市)で,第21回シンポジウム「トライボコーティングの現状と将来―コンフォーマル,高機能成膜・薄膜技術の最前線,マイクロ流体技術の医療応用―」を開催し,第11回岩木トライボコーティングネットワークアワード(岩木賞)の贈呈式と,受賞者の記念講演を行った。
 岩木賞は,表面改質,トライボコーティング分野で多大な業績を上げられた故 岩木 正哉 博士(理化学研究所元主任研究員,トライボコーティング技術研究会前会長)の偉業をたたえ,当該技術分野およびその関連分野において日々努力・研鑽する個人,法人,団体の業績を表彰するもの。第11回岩木賞を受賞したのは以下の3件・10名で,賞状,盾が授与された。

  • 岩木賞優秀賞・事業賞
    「脱真空回転霧化式二流体スプレー法を用いた三次元スタック構造半導体デバイスへのコンフォーマル成膜技術」
     清家 善之 氏(愛知工業大学)/宮地 計二 氏,小林 義典 氏(旭サナック)/黒河 周平 氏(九州大学)/土肥 俊郎氏(Doi Laboratory)
  • 岩木賞特別賞
    「コールドスプレー法の基礎研究と適用事例の開発」
     榊 和彦 氏(信州大学)
  • 岩木賞奨励賞
    「高機能成膜を実現させるアーク抑制型HiPIMS電源の開発」 
     黒岩 雅英 氏,岡野 忠之 氏(東京電子)/中谷 達行 氏,福江 絋幸 氏(岡山理科大学)

 優秀賞・事業賞を受賞した研究は,「三次元スタック構造の半導体デバイスにおける新しい回転霧化式二流体スプレーによる成膜」という独創的かつ高度な技術と合わせ,実用化に成功している点も高く評価され,岩木賞史上初となる複数の賞の同時受賞となった。
 特別賞は,1980年代にロシアで開発された比較的新しい分野において新たな発展の可能性がみえたことが,奨励賞は,電源開発をスタートに成膜分野にまで波及・発展させた点がそれぞれ高く評価された。
 この日は岩木賞受賞記念講演のほか,会員講演として「PVD用薄膜材料およびEifeler社PVD装置最新動向」「塩素含有DLC膜の摩擦摩耗特性に関する研究」「マイクロ流体チップを用いたがんマーカー物質の検出」の3講演も行われた。(’19 3/6)

第21回トライボコーティングの現状と将来

「トライボロジー研究会 第30回講演会」開催される

トライボロジー研究会 第30回講演会 2019年2月22日(金),パシフィコ横浜(横浜市西区)でトライボロジー研究会 第30回講演会(運営委員長:杉村 丈一 氏,九州大学 教授)が開催され,当日は300名以上が参加した。
 同研究会は協同油脂が支援している活動で,研究会発足30周年となる今回は「高信頼性を実現するトライボロジー最新技術」のテーマで,機械システムの高信頼性を実現する,潤滑剤やトライボロジー技術などについて,以下の講演が行われた。

  • KEYNOTE SPEECH
    • 「舶用大型エンジンの信頼性を支える技術」 苅田 広 氏(ヤンマー)
  • CASE STUDY:SESSION I 「潤滑剤・潤滑剤評価技術」
    • 「信頼性向上デフ油の開発―軸受耐摩耗性向上に関する添加剤技術の検討―」 岸 美里 氏(トヨタ自動車)
    • 「ポリマーによる摩擦低減・疲労寿命延長効果」 田川 一生 氏(JXTGエネルギー)
    • 「往復動転がり接触における損傷とグリース潤滑」 大貫 裕次 氏(協同油脂)
  • CASE STUDY:SESSION II 「表面創成・材料技術」
    • 「ミラーボアコーティング技術」 村木 一雄 氏(日産自動車)
    • 「ロバスト最適化技術の適用による表面テクスチャ・メカニカルシールの進化と信頼性向上」 井上 秀行 氏(イーグル工業)
    • 「アブレシブ摩耗で鋼に侵入する拡散性水素量に及ぼす湿度の影響」 伊藤 元博 氏(NTN)
    • 「長期間良好に使用されていた歯車のしゅう動面直下の観察」 松本 謙司 氏(本田技術研究所)
  • CASE STUDY:SESSION III 「トライボ計測・モニタリング技術」
    • 「EHD接触域の潤滑状態モニタリングに関する研究―電気インピーダンス法の開発―」 丸山 泰右 氏(日本精工)
    • 「大型2ストローク機関の状態監視に関する新技術とその応用について」 藤井 幹 氏(ディーゼルユナイテッド)
  • 特別講演
    • 「Passion for Paralympics」 矢野 裕一 氏(オットーボック・ジャパン)  (’19 2/27)

「ASTEC 2019」開催される

 2019年1月30日(水)~2月1日(金)の3日間,東京ビッグサイト(東京都江東区)で,「ASTEC 2019 第14回先端表面技術展・会議~見る・積む・削る ナノレベルからの表面処理~」(主催:ASTEC実行委員会)が開催され,3日間で43,622名(同時開催展含む)が来場した。
 同展では,トライボロジー特性を評価・分析する最先端の装置や表面処理加工技術・装置を一堂に展示(写真1)。産学連携トライボロジーコーナー(写真2)では,トライボロジー特性の評価・計測に関連する10社企業がパネル展示し,来場者の関心を集めた。
 最先端の表面処理テクノロジーや研究動向を紹介する「第14回表面技術会議」では,1月30日(水)にテーマ1「次世代自動車技術~ナノ計測・EV・全固体電池~」,31日(木)にテーマ2「ライフサイエンス・ソフトマテリアルのための先端イメージング技術」の2日間にわたり開催。白井 智也 氏(本田技術研究所),佐々木 信也 氏(東京理科大学)による「自動車用動力伝達技術研究組合(TRAMI)活動概要のご紹介」をはじめ,6つの講演が行われた。
 2月1日(金)は,トライボロジーに関連する先端企業の専門家が集まり,パネルディスカッション「トライボロジーにおけるオープンイノベーションの課題と将来」が開催され,オープンイノベーションの現状や課題,国際標準化への取り組み,トライボロジーにおける新たなビジネスモデル等について討議した(写真3)。(’19 2/27)

「ASTEC 2019」開催される