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ランクセスの無機顔料「バイフェロックス®」,ジン・ウイスキー蒸留所のファサードに採用

ランクセスの無機顔料「バイフェロックス®」,ジン・ウイスキー蒸留所のファサードに採用

ドイツの特殊化学品メーカー,ランクセスは、カイロ・ディスティラリー社が所有する,世界最北に位置するジン・ウイスキー蒸留所に新しく作られた樽貯蔵施設のファサード(建築物の正面部分)に,ランクセスの無機顔料「バイフェロックス®」が採用されたことを発表した。このファサードにおいて,表面加工したコンクリートを漆黒の顔料で着色することにより,古い木の焼き板で覆われているかのような風合いを実現することができた。同施設は,アバント・アーキテクト社によって設計され,フィンランドコンクリート建築賞を受賞した。('20 6/17)

ランクセス,オンライン記者説明会を開催,2019年度の業績と2020年度の見通しを発表

オンライン記者説明会で業績と事業活動を説明するランクセス 張谷廷河社長

ランクセスは2020年4月15日(水),2020年度の活動に関する記者説明会を開催した。当日は新型コロナウイルス拡大予防のため緊急事態宣言が発令されており,オンラインでの開催となった。

会見で張谷 廷河 社長は,厳格な衛生基準や,感染のリスクが高い地域への出張の停止または大幅削減などの安全策を講じながら,中国の全製造拠点は再び稼働を開始したことを報告。

さらに,2019年度の事業について「困難な経済環境の中にありながら収益の向上を実現し,通期連結売上高(グローバル)は68億ユーロを達成した。有機金属事業の再構築の完了とともに,合弁会社カレンタの株式40%の売却に加え,皮革用化学品ビジネスユニットの売却,ブラジルのバイオサイドメーカーの買収など特殊化学品に注力する再構築の年」と振り返った。

2019年度業績(グローバル)は,連結売上高68億200万ユーロ(前年と同水準/日本円:約8160億円(1ユーロ120円で換算)),EBITDA(利払い・税引き前・減価償却前利益)10億1,900万ユーロ(同3.3%増/同:約1,223億円/特別項目を除く)を達成した。純利益は,有機金属事業の再構築に関する特別費用を計上したため2億4,000万ユーロ(同15%減/同約288億円/同)となった。EBITDAマージンが設立以来初の15%増を達成した要因として,「アドバンスト中間体」「スペシャリティアディティブス」「パフォーマンスケミカルズ」「エンジニアリングマテリアルズ」の4部門のうち,自動車業界の需要低迷の影響を受けた「エンジニアリングマテリアルズ」以外の3部門が好調に推移し,とりわけ「パフォーマンスケミカルズ」部門の収益が前年比23%増の伸びを見せたことをその要因として挙げた。

日本においても好業績を維持し,売上高は約3億1,000万ユーロ(同:約372億円)を達成。4部門のいずれも前年同水準かそれ以上を確保している。

2020年度ついては,新型コロナウイルスの影響が通期における業績に5,000万ユーロから1億ユーロに及ぶと見積もっている。それでも,成長軌道を推進するため,部門の再編を実施し「コンシューマープロテクション部門」を新たに設立し,農業および医薬品業界向けの活性成分,虫よけ剤および消毒剤向けの活性成分,そして水処理および液体処理技術などを中心に事業を添加するほか,筐体や電解液,保護用難燃剤などのバッテーリー関連の製品供給といった“ランクセスの強み”を生かした分野での躍進をめざすという。

日本においては,酵母,真菌類およびバクテリアに対して,非常に殺菌効果の高いユニークな清涼飲料水・ワインなどの果実酒向け殺菌料「べルコリン®」の販売を予定している。さらに,環境にやさしい新しいモビリティ分野の開発パートナーとして,軽量化,超軽量化デザインのサポート,エンジンルーム構造部材およびパワートレイン部材向け素材の開発・提供,電気自動車向け製品ソリューションの提案などを果たしていくことが2020年度の活動計画として発表された。('20 6/10)

ランクセス,バッテリー式電動スポーツカー用のオール樹脂製ブレーキペダルを開発

オール樹脂製ブレーキペダル-ランクセス

バッテリー式電動スポーツカーにおいて,グラム単位での軽量化がすすめられる中,ドイツの特殊化学品メーカー,ランクセスは,ボーゲ・エラストメタル社と,バッテリー式電動スポーツカー向けのオール樹脂製ブレーキペダルを共同で開発したと発表した。スチール製と比べて重さは約半分にまで軽量化され,かつ高水準の曲げ強度とねじれ強度を実現している。同製品は,量産に適した短いサイクル時間での自動化されたハイブリッド成形工程により製造されており,金属ベースの構造に比べて二酸化炭素排出量も少ない。

同製品の高い機械的強度と優れた軽量性は,熱可塑性複合材の構造設計により実現された。その構造は,ランクセスの連続繊維で強化された熱可塑性コンポジットシート「テペックス®ダイナライト(Tepex® dynalite)」から作られたインサートシートおよび複数のテープから構成されている。

ランクセス,飲料用殺菌料「ベルコリン」を日本市場に展開

ランクセス,飲料用殺菌料「ベルコリン」を日本市場に展開

ドイツの特殊化学品メーカー,ランクセス(LANXESS)の日本法人は,清涼飲料水やワイン,果実酒などの飲料向けに微生物制御のための飲料用殺菌料「ベルコリン(R)(Velcorin(R))」(化学品名:二炭酸ジメチル,DMDC)が,食品衛生法施行規則に基づく食品添加物として日本の厚生労働省により認可されたと発表した。これにより,同社は同製品を2020年5月1日から国内で発売した。

同製品は飲料中の腐敗微生物に対してその殺菌効果を発揮し,最終的には,極少量のメタノールと二酸化炭素(いずれも果汁飲料や果汁含有飲料に含まれている天然成分)に分解される。飲料が消費者の手元に届く時点では殺菌料は全く含まれず,飲料の味,色,風味には影響を与えない。

また,同製品により処理された飲料は,PETボトルやガラス瓶,缶,カートン,BiB(バッグ・イン・ボックス)などのさまざまな容器に対応可能で,その使用範囲は,果汁飲料,アイスティー,スポーツドリンク,ワイン,ノンアルコールワインにまでおよぶ。また,非炭酸,炭酸いずれのフレーバー・ウォーターにも使用できる。

なお,ワインおよび果実酒への使用については,酒税法に基づく関係当局への登録を申請中。('20 5/13)

ランクセス,中国武漢の複数の病院に消毒剤を寄附

ランクセスは,現在流行中の新型コロナウイルスのまん延を防止するため,高い効果を発揮する消毒剤「Rely+On ビルコン」1tを中国武漢および周辺の2つの市にある複数の病院に寄付した。同消毒剤は水で希釈することで,10万Lの消毒液になる。('20 3/4)

ランクセス,ホイール用の新システム「アディプレン® LFM C525」を販売開始

ホイール用システム「アディプレンLow Free MDI (LFM)C525」-ランクセス

 ドイツ・ランクセス(LANXESS)は,厳しい環境下のホイール用途向けに開発され,同社のウレタン加硫剤「バイブラキュア®(Vibracure®)2101」で硬化した新システム「アディプレン®(Adiprene®)Low Free MDI (LFM)C525」を販売すると発表した。同システムは,ポリカプロラクトンをベースにした遊離MDI含有量1%未満のプレポリマーで,96ショアA硬度を有する。高い引裂強度,優れた耐疲労性,耐摩耗性と優れた動的特性を提供する。「バイブラキュア® 2101」の異なるグレードを使用することで,低硬度のエラストマーも可能となる。('19 11/6)

ランクセス,ブラジル拠点で高性能プレポリマーの製造を開始

ランクセス,ブラジル拠点で高性能プレポリマーの製造を開始

 ドイツ・ランクセス(LANXESS)は,ブラジルのポルトフェリース拠点で高性能プレポリマーの製造を開始したと発表した。これにより同社のウレタンシステムズビジネスユニットは,プレポリマーの製造能力の拡大を図るだけでなく,同拠点の技術サービスセンターで用途開発および技術サービスを提供する。

 ウレタンシステムズビジネスユニットは,キャストエラストマー,塗料,接着剤およびシーラントの専門知識を有し,世界のポリウレタン業界に製品を提供している。('19 7/24)

ランクセスのイオン交換樹脂,インドのクロルアルカリ製品メーカーへ導入

 ランクセスは,同社のイオン交換樹脂「レバチット MDS TP 208」がインドのクロルアルカリ製品メーカーの塩水精製に導入されたと発表した。同製品は,均一で粒径が細かいポリマービーズで,電解に使用するイオン交換膜へのダメージを防ぐことで必要なエネルギー量を効果的に低減し,電解膜寿命の延長を実現する。('19 6/5)

ランクセス,製品開発にAIを導入

 ドイツ・ランクセス(LANXESS)は,高性能プラスチックの開発スピードを加速するためAI(人工知能)を導入する。このため,アメリカに拠点を置く化学物質・素材人工知能(AI)プラットフォームを運営するAI企業,シトリン・インフォマティクス社と密接な協力体制を構築する。両社は,プラスチック製造におけるAI導入の可能性を評価することを目的としたパイロットプロジェクトに着手した。多くの高性能プラスチックの強化材として使用するガラス繊維の一層の最適化を図り,最終的には素材の性能を高めることを目的としている。

 プラスチックの機械的性能を向上するために混入されるガラス繊維は,繊維と素材の隙間を埋めるサイジングに覆われている。このガラス繊維のサイジングを最適化するプロセスは複雑で,時間と労力を要する。AIは,過去の配合の数千の測定結果,原料情報,多数の追加データからAIアルゴリズムを導き出して,テスト構成とパラメータを改善するために,予想モデルを計算し,個々のテストからの計測結果に基づいてこれらのモデルを向上することよって最適化された配合を提案する。ランクセスは,この手順により,従来の方法より製品開発スピードを大幅に加速させることになるとしている。('19 5/29)

ランクセス,高性能エンジンオイル向け有機潤滑油添加剤の販売を開始

ランクセス,高性能エンジンオイル向け有機潤滑油添加剤の販売を開始 ランクセスは2019年4月22日(月),乗用車用高性能エンジンオイル向け有機潤滑油添加剤の新製品「Additin(R)(アディティン®)RC3502」の販売を開始することを発表した。この「Additin® RC3502」は、摩擦を低減すると同時に性能の持続性と耐摩耗性を発揮するよう開発された潤滑油添加剤。非腐食性ですべての合成系および鉱油系ミネラルエンジンオイルとの親和性を有しているのが特徴で、さらに「SAPSフリー」の特性も備えている。

 省燃費は自動車業界のあらゆる分野でのトレンドとなっていて、「Additin® RC3502」は長期間使用されることが多い省燃費油(最大2万マイルを想定)向けに耐久性を備えた有機摩擦調整剤として開発された。市販の乗用車用エンジンオイルおよび高性能エンジンオイルに対して優れた相溶性を備えるだけでなく、表面活性タイプの耐摩耗性添加剤,清浄剤,MoDTCが効果を発揮する摩擦面において,添加剤間の反応を促進する性質も併せ持つ。こうした摩擦低減性と耐久性は、さらなる省燃費性能が求められるILSAC GF-5+やGF-6規格で要求されるエンジンダイナモテスト(ASTM D8114)の省燃費性能に寄与する。('19 5/22)

独・ランクセス,2018年度の業績を発表,バランスの取れた事業展開化で好調を維持

ランクセス,2018年度の業績を発表 独・ランクセスは2019年4月22日(月),都内で2018年度の業績に関する記者説明会を開催した。辻 英男 社長は「経済的な逆風にも関わらず,2018年度通期連結売上高(グローバル)は71億9,700万ユーロに達した。アランセオ社の株式売却,ケムチュラ社およびソルベイ社の買収など特殊化学品に明確に焦点を合わせた経営計画により利益率,安定性,競争力が向上し成果となって表れた」と事業の見直しと合併によるシナジー効果を強調した。
 2018年度業績(グローバル)は,連結売上高71億9,700万ユーロ(前年比10.2%増/日本円:約9,360億円(1ユーロ130円で換算)),EBITDA(利払い・税引き前・減価償却前利益)10億1,600万ユーロ(同9.8%増/同:約1,350億円/特別項目を除く),純利益4億3,100万ユーロ(同395.4%増/同約560億円/同)と好業績を達成した。純利益の大幅増はアランセオ社の株式を全保有の50%を売却したことが大きな要因となっているが,特定の産業に偏らない事業展開の再構築を図った結果,自動車/タイヤ,化学品,農業,建設・電気&電子の各事業部門の売上高がそれぞれ全体の10~30%となり,バランスの取れた事業展開化が進んだことも一因といえる。
 日本においても好業績を維持し,売上高は約3億1,000万ユーロ(同:約400億円)を達成。辻 社長は「アランセオの現地法人がない日本では同社の売り上げも算入されるため自動車分野の売り上げが多数を占めるが,全体の50%には満たず,ほぼすべての部門で売り上げを順調に伸ばした」と述べた。

 事業別(グローバル)では,アドバンスト中間体部門は,売上高22億700万ユーロ(前年比11.7%増),EBITDA3億5,900万ユーロ(同7.2%増/特別項目を除く)で,厳しい農業市場にありながら堅調に推移した。スペシャリティアディティブス部門は,売上高19億8,000万ユーロ(同22.9%増),EBITDA3億4,300万ユーロ(同28.5%増/同)と,買収した事業の統合が成果を上げ高い伸びを見せた。パフォーマンスケミカルズ部門は,売上高13億4,900万ユーロ(同6.3%減),EBITDA1億8,700万ユーロ(同25.8%減)で,皮革および顔料事業の落ち込みをカバーできない結果となった。エンジニアリングマテリアルズ部門は,売上高15億7,600万ユーロ(同15.4%増),EBITDA2億6,700万ユーロ(同21.9%増)となり,軽量化デザイン向けプラスチック事業とウレタン事業の好調さが数字に表れた。
 2018年度には成長プロジェクトへの投資として,レバークーゼンとクレフェルド拠点における中間体の製造能力拡大,レバークーゼン拠点でのマクロレックス染料とイオン交換樹脂の製造能力拡大など1億5,000万ユーロ(日本円:約200億円)を投資したが,2019年度以降,成長市場であるアジア亜太平洋地域への注力を強め,2023年までに最大2億5,000万ユーロ(同:約325億円)の投資でアジア地域の事業強化を図るという。また,日本においては「成長市場である電気自動車などのニューモビリティ向け軽量化ソリューションの提供」「持続可能な都市の発展を支える高品質な建築材料分野への注力」「耐火性・安全性を高める難燃剤への注力」「持続可能な発展を推進する事業活動及び社会的責任への取り組み」「デジタル化による業務効率化と顧客サービスの充実化」を柱として活動をしていくことも併せて発表された。(’19 5/8)

ランクセス,腐食防止用製品群の製造能力を拡大

 ドイツ・ランクセス(LANXESS)は,腐食防止添加剤「アディティン®(Additin®)RC4000」シリーズのグローバル製造能力を15%増強した。これは2017年のケムチュラ社買収後,プロセスにおける相乗効果の創出に取り組んだ成果となる。
 同社のアディティン腐食防止(CI)製品群は,カルシウムスルホネート,カルボン酸塩,コハク酸,リン酸系特殊製品などがあり,極性金属面に吸着されることで撥水膜および保護膜を形成し,腐食を防止する。主な用途は,駆動系潤滑油,工業用潤滑油,金属加工油,防蝕油,グリースなど。(’19 4/10)