補修剤で行う漏洩対策 | ジュンツウネット21

補修剤で行う漏洩対策の方法,メリット,注意点などを解説します。

補修剤で行う漏洩対策

補修剤で行う漏洩対策についてお聞かせ下さい。
解説します。

漏れの原因を見てみますと,タンク,配管などの設備漏洩の多くは,湿食・乾食などの「腐食」,溶接等の歪みやパッキンなどの「劣化」,過失や自然災害による「事故」などで起こり,また,FRP製設備であれば,年間気温差が要因となる亀裂発生や紫外線劣化という現象も漏洩の原因となります。

1. 補修剤での対策方法

エポキシ樹脂系の補修剤は2液を混合すると室温で硬化し,(多少の慣れは必要ですが)特別な技量や高価な専用工具も必要なく,誰もが簡単に漏洩補修を行うことができます。

(1)補修個所の下地処理
(2)計量・混合
(3)塗布
(4)硬化養生

の4つのステップです。硬化養生の時間は使用する補修剤によって異なり,1~24時間程度です。

また基本的な手順をマスターできればちょっとした創意工夫で液体が漏洩中の場合でも補修剤で修繕することが可能となります。

なお,数種類の補修剤を常備することで,緊急時の対応にも役立ちます。

2. 補修剤を使うメリット

補修剤を使うメリットは

(1)簡単に作業ができる
(2)修繕コスト,時間の節約ができる
(3)設備機器の停止時間が短いのでトータル的にもコストメリットが期待できる
(4)緊急時に即時対応ができる

などが挙げられます。

3. 補修剤を用いる際の注意点

適材適所という言葉の通り,補修剤には“万能”タイプはないので初めて使う場合はメーカーへ問い合わせることをお勧めします。

また,補修剤は「料理の食材」に相当し,施工者は「コックや板前」とみることができます。したがって先述したように施工に際しては,“多少の慣れ”は必要となります。

なお,補修剤は“一種の化学品”なのでまれにカブレ,湿疹などのアレルギ反応を起こす場合があります。これは個人差が激しく疲労が蓄積している時などに症状が出やすいようなので十分な注意が必要となります。

参考:液体が漏洩中の場合における補修方法の一つを下図に示します。

補修方法
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ブルカージャパン ナノ表面計測事業部

アーステック



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最終更新日:2021年11月5日