シール面とは何か | ジュンツウネット21

シール面には作動シール面(相対運動を伴うシール面),と非作動面があり,通常一つのシールはいくつかのシール面を持っていますが,そのうちに作動面が存在しない時,これを静的シールまたは固定用シールと呼び,作動面が存在する時,これを動的シールと称します。

シール面とは何か

シール面とは何か教えてください。
解説します。

シール面はすきまを隔てて,あるいは非常に薄い流体膜を隔てて,もしくは直接に接触する対向する2面である場合が普通です。

このシール面を通過する密封対象流体の流量がいわゆる“漏れ量”です。当然この流動は好ましくない流れであって,防止技術が必要となります。

このような流れは,機械設備の至る所で発生しますが,流体圧機器で見ると,配管継ぎ手部分,シリンダ部分,ホース部分,バルブ部分,ポンプ部分等で発生することが多いです。それらの個所では本来は流体が外部へ流出するのをガスケットやパッキン等,各種の密封装置を用いることによって防止しています。それでも流体漏れが生じているということは,例えば密封装置の選定のミスや機能低下等,密封装置になんらかの不備が存在することになります。

シール面には作動シール面(相対運動を伴うシール面:Working Surface),と非作動面があり,通常一つのシールはいくつかのシール面を持っていますが,そのいくつかのシール面のうちに作動面が存在しない時,これを静的シール(Static Seal)または固定用シールと呼び,作動面が存在する時,これを動的シール(Dynamic Seal)と称します。

作動シール面を通過する流れは,接触型シールでは通常はシール面の潤滑作用を営む役割を担っており,摩擦を低下させ異常摩耗や発熱を防止する働きをします。したがって,密封流体の漏れというものは,シール本来の機能(流体を密封すること)から見ると,あってはならないものですが,シールにおける2次的な機能(耐摩耗や低摩擦等)から見ると,ある程度は必要なものであるということがわかります。

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最終更新日:2021年11月5日