ガスケットの寿命 | ジュンツウネット21

ガスケットの寿命はどうすれば分かるのか

ガスケットの寿命はどうすれば分かるのか教えてください。
解説します。

一般的な使用状況でガスケット寿命として判断されるケースは下記が挙げられます。

(1)外観的に明らかな亀裂,破壊などの異常な劣化によって漏洩した場合。
(2)増し締めしても漏洩状況が改善できない場合。
(3)適切な使用期間を設定され取り外された場合。(定期検査などによって)

(1),(2)の場合は使用状態においてシール材が「材質変化=劣化に伴う物性低下」と「締付力変化=応力緩和発生」を生じ,その機能限界を超えた状態です。このケースでは,プラントが運転状況にあるため,安全面,費用面,日程面での多大な損失と早急な復旧作業が余儀なくされます。(3)の場合は,シール材に材質変化と締付力変化は生じますが,ガスケット寿命から考えるとシール材が機能限界になる前に取り替えられる予防保全です。このケースでは,熱負荷に伴うシール材の応力緩和による密封性能低下,運転時の内圧,熱応力,ベンディングなどの外部応力を考慮する必要があり,定期検査期間をシール材の機能限界に近づけて設定することは難しい面があります。

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最終更新日:2021年11月5日