パッキンの共回り対策について(回転機器用途グランドパッキン)
パッキンの共回り対策について教えてください。
解説します。
パッキンを長めにカットし,奥側から1リングずつブッシュ等で押し込みながら挿入します。
パッキンが軸に強くあたると,軸につられて共回りを起こすことがあります。極端な場合,ボックスの中でパッキンが破壊し,原形を止めない状態で取り出されることもあります。パッキンを長めにカットし,軸側以上にボックス外周側に押付け力を集中させると,共周りは発生しなくなります。
また,スタフィンボックスの奥側にパッキンが詰まっていないことが起因して共回りが起こることがあります。奥側からパッキンを1リングずつブッシュ等で押し込みながら挿入し,奥側を密にすることで共回りが防げます。
また,設計の段階でシャフト径に対しパッキンが細いと,共回りを起こしやすくなります。逆に,シャフト径に対しパッキンが太いと,シャフトに巻きつけることが困難になります。
最適なシャフト径とパッキン幅の目安を表1に示します。
表1 シャフト径とパッキン幅
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