給油図,給油表,適油表とは |
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左図は,工作機械の給油図です。図中にある番号が潤滑箇所です。 |
各番号の潤滑箇所ごとのメンテナンスガイドを下記の給油表に記載してあります。この表中に適油記号を記載してあります。 |
適油記号ごとに潤滑剤メーカーが提供する潤滑油剤を適油表にまとめてあります。 |
icon-table 給油表
(1)チャック爪部
油量(L)
給油方法
交換・点検・補給補給 8hr
JIS K-2001
JIS B-6016 ―
(10)(11)(12)
切削液タンク
油量(L)250L (側方タンク 心間600)
給油方法
交換・点検・補給点検 8hr ,補給 適宜
JIS K-2001
JIS B-6016 ―
メンテナンスのポイント
●「適油表」は,JIS B6016-1(ISO/TR 3498)規格を参考とした潤滑油各社対照表です。当社では,下記の銘柄品以外使用実績がないため,可能な限りこの中から選定ください。
摺動面潤滑油は極圧添加剤などが加えられているため,ほかの油,切削水などと反応し各種のトラブル発生の可能性がありますから特にご注意ください。
○主軸台歯車箱
モービルDTEオイル ライト (モービル)
○主軸軸受潤滑装置
モービルベロシティオイル No.6 (モービル)
○油圧ユニット
モービルDTE XL 32 (モービル)
○回転工具類
マルテンプPS No.2(協同油脂)
○主軸台冷却ユニット
モービルベロシティオイル No.3 (モービル)
○タレット,ボールネジ
ユニレックスN 2 (モービル)
モービラックスEP 2 (モービル)
○オイルミストオイルエア潤滑主軸軸受
モービルDTEオイル ライト (モービル)
●機械各部の給油箇所,油量などは,各機種取扱説明書の給油一覧表に基づいて行ってください。
●摺動面の潤滑油は「切削油と兼用の潤滑油」や「作動油と兼用の潤滑油」などをお使いになりますと,潤滑装置内の部品腐食,油の混濁などにより,装置が正常な働きをしなかったり,潤滑不良を起こし,摺動面やボールネジを損傷する場合がありますので絶対に避けてください。(油メーカーの推奨によりユーザーで選定し,トラブル発生の場合は当社の責任外です。)
●特殊チャック,チップコンベアなど,特別付属品の給油については,専用取扱説明書を参照ください。
●摺動面潤滑油が切削液に混入し,不具合が発生する場合は「オイルスキマー」(オプション)などを準備していますので当社に御相談ください。
●切削液は ハイチップNC11 (タイユ) を水道水で20~30倍に希釈してご使用ください。
※ISO粘度等級=2mm2/S(40℃)相当