流体潤滑とは | トライボロジー用語解説 | ジュンツウネット21
流体潤滑とは ,流体膜によって2面が完全に分離している潤滑状態を流体潤滑という。その流体膜に負荷を支える圧力を生じさせるのに動圧型と静圧型とがある。前者は2面の相対運動によって圧力を発生させるもので,それにはくさび膜効果とスクィーズ膜効果がある。
流体潤滑とは ,流体膜によって2面が完全に分離している潤滑状態を流体潤滑という。その流体膜に負荷を支える圧力を生じさせるのに動圧型と静圧型とがある。前者は2面の相対運動によって圧力を発生させるもので,それにはくさび膜効果とスクィーズ膜効果がある。
流動点とは ,試料油を規定の方法で冷却したとき,試料が流動する最低の温度をいい,潤滑油の低温流動性の指標とする。流動点は油中に析出するパラフィンワックス分によるため,ワックス分の多いパラフィン系基油は溶剤脱ろうを行って流動点を下げる。JIS K 2269。
冷間加工とは ,塑性加工で製品の硬さおよび強さを高め,仕上がり成形精度を上げる目的で行われる。工業的には室温での加工を指し,学問的には材料が加工硬化する温度での範囲すなわち再結晶温度以下での加工を指す。
冷間鍛造とは ,材料の再結晶温度以下において,工具で加圧し工具形状に沿って押出しまたは充満させて所定の品物をつくる加工で,変形抵抗が大きいという性格上,高い加工圧力が必要である。
メンテナンス用語集 | あ行 メンテナンス用語集のあ行のページです。メンテナンスやトライボロジーに関する用語を集めています。
溶剤抽出(法)とは ,鉱油中の芳香族分,硫黄分,窒素分,レジン分などを溶剤で抽出除去して高温安定性や粘度指数を向上させる基油精製(法)。溶剤として,フェノールやフルフラールが用いられる。
溶剤脱ろう法とは ,鉱油留分に含まれるろう分を溶剤を用いて除去する精製法。プロパンやトルエンとケトンの混合溶媒に原料油を溶かして冷却すると,ろう分が析出しそれをろ過して分離する。油分の流動点が低くなる。
溶剤脱れき法とは ,ブライトストック留分に含まれるアスファルト分を溶剤を用いて除去する精製法。プロパンなどの溶媒に原料油を混合すると,アスファルト分が溶解せずに分離できる。油の高温安定性を改良できる。
溶剤精製(法)とは ,溶剤と鉱油留分との選択的溶解性を利用して潤滑油として良くない成分を除去する精製(法)。溶剤脱ろう,溶剤脱れき,溶剤抽出などがある。基油の低温流動性,高温安定性,粘度指数などを改良できる。
油膜強度とは ,潤滑油膜の機械的強さであり,本来吸着油膜に強い強度を期待することはできない。この強度は吸着エネルギから計算できる。一般に油膜強度といわれているものは,耐荷重能と誤って用いられる。