切削油剤のJIS規格改正 今回の規格改正の背景は，現行JISが規定している塩素系極圧添加剤を含む切削油剤を，廃棄処理する際等におけるダイオキシン発生の可能性が問題化しているため，JIS制定の精神に鑑み，また，切削油剤の望ましい将来像を示す意味においても，塩素系極圧添加剤を除外した規格が必要であると認識されたためである。

切削油の作業環境への配慮 作業環境の清潔さ，油剤管理のしやすさ，廃油，廃液の処理性なども，切削油剤の選定にあたっては重要なポイントです。 　また，引火の危険性を排除するため，不水溶性切削油剤から水溶性切削油剤へ切り替えられる場合があります。作業環境に関連し，水溶性切削油剤へ切り替える場合の一般的な注意点を解説します。

切削油剤の環境への配慮 環境への配慮という面から切削油剤をみた場合に注意すべき点は，環境負荷物質を含まないこと，廃棄物（廃油，廃液）の削減が挙げられます。切削油剤の選定において，これらが大きな比重を占めるようになってきています。

加工方法による油剤選定 加工方法によっても適する切削油剤は異なりますが，被削材の種類による影響が大きい。鋼を切削加工，研削加工する場合の一般的な適用例を解説します。

被削材による油剤選定のポイント 被削材の種類によって切削油剤を選定する場合の注意点が異なります。鋼，鋳鉄，アルミニウム，アルミ合金，銅・銅合金のそれぞれの被削材を切削加工するときの切削油剤の選定のポイントを解説します。

切削油剤の種類 切削油剤は，希釈せずに使用する不水溶性切削油剤と，水に希釈して使用する水溶性切削油剤に大別される。不水溶性切削油剤は潤滑性や抗溶着性を，水溶性切削油剤は冷却性を主眼において使用される。一次性能である切削性は不水溶性切削油剤の方が優れる。作業環境の清潔さ，引火の危険性の排除など，二次性能が優先される場合に水溶性切削油剤が使用される。

マグネシウム合金の切削加工 マグネシウム合金を切削加工するときに適した不水溶性切削油および水溶性切削油にどのようなものがあるか調べることができる切削油の適油選定ガイドです。切削加工方式別に一覧表を選択できます。

銅合金の切削加工 銅合金を切削加工するときに適した不水溶性切削油および水溶性切削油にどのようなものがあるか調べることができる切削油の適油選定ガイドです。切削加工方式別に一覧表を選択できます。

アルミ合金の切削加工 アルミ合金を切削加工するときに適した不水溶性切削油および水溶性切削油にどのようなものがあるか調べることができる切削油の適油選定ガイドです。切削加工方式別に一覧表を選択できます。

チタン合金を切削加工するときに適した不水溶性切削油および水溶性切削油にどのようなものがあるか調べることができる切削油の適油選定ガイドです。切削加工方式別に一覧表を選択できます。