結合剤とは | トライボロジー用語解説 | ジュンツウネット21
結合剤とは ,粉末成形体の強度を高めるため添加する有機物あるいは無機物。たとえば,固体潤滑剤被膜(乾燥被膜)に用いる結合剤は固体潤滑剤粉末間の接着性と固体潤滑剤と下地との付着性を高める。
結合剤とは ,粉末成形体の強度を高めるため添加する有機物あるいは無機物。たとえば,固体潤滑剤被膜(乾燥被膜)に用いる結合剤は固体潤滑剤粉末間の接着性と固体潤滑剤と下地との付着性を高める。
くもり点とは ,潤滑油の低温特性の一つの尺度。試料を規定のガラス容器に入れ定められた方法で冷却していったときくもり始める温度。鉱油でパラフィン分が析出することによりくもりが生じる。
クーラントとは ,液冷式内燃機関などに使用される冷却液。また水溶性切削油剤やエマルション形圧延油は,潤滑とともに冷却にも主要な役割を果たすので,クーラントとよばれることもある。
金属加工油剤とは ,金属を機械加工する際に,潤滑,冷却,洗浄などの目的で使用する液体の総称。切削油剤,圧延油,引抜き油剤など用途ごとの種類がある。工作用潤滑油ともいう。
極圧添加剤とは ,摩擦面の接触圧力が高く,油膜が破断して焼き付きを生じやすい極圧潤滑条件で,摩耗,焼き付きなどを防止する添加剤。塩素,いおう,りんなどを含む化合物が広く用いられる。広義には油性向上剤,摩耗防止剤も含まれる。
凝着摩耗とは ,2固体間の真実接触面積を構成する凝着部分が,摩擦運動によりせん断されることに基因して生ずる摩耗現象。その生成機構は十分明らかではないが,摩耗現象の中の基本的な形態であって,常にあらゆるすべり摩耗現象の一部もしくは大部分をしめる。ことに潤滑油の存在しない場合,摩擦面の表面あらさが小さい場合,2面の硬さの差が少ない場合,2面が類似の金属で凝着しやすい場合には,凝着摩耗がほとんど支配的に生じる。
凝集とは ,液体や固体の構成分子,原子,イオンまたは粒子が分子間引力によって多数集まり,密な集合状態を作ること。液体の凝集の仕事は単位断面積の液柱を引き離すのに要する仕事で,液体の表面張力で表わせる。
凝固点とは ,液体が冷却して固体となるときの温度。潤滑油では,試料を規定の方法(JIS K 2269)で冷却して,傾けても5秒以上,まったく動かなくなったときの温度。これより2.5℃高い温度を流動点という。
境界潤滑とは ,潤滑面の油膜が薄くなり(たとえば表面のあらさ程度以下),油膜を通して局部的に金属接触点が生じているような潤滑状態で,その際の摩擦は,潤滑油の粘度では決まらずに薄い油膜のせん断と金属接触点のせん断の要素に左右される。したがって摩擦の大きさは流体摩擦と乾燥摩擦の中間となり,摩擦係数は,たとえば0.1前後の値である。
吸着膜とは ,界面において吸着が起こり,これが吸着平衡に達し,一様の被覆率をもって界面に形成される膜。物理吸着膜と化学吸着膜がある。油性剤,分散剤,さび止め剤などの作用は吸着膜で説明される場合が多い。