片持ち軸の場合の油オイルシールからの漏れについて | ジュンツウネット21

片持ち軸の場合の油オイルシールからの漏れについて

機械の構造上から片持ち軸で,ベアリングから遠い部分にオイルシールを装着しています。初期は問題無かったのですが,オイルシールの標準寿命より短い時間で油漏れが発生しました。なぜ短い時間で油漏れが発生したのですか。
解説します。

油漏れの発生原因は,ベアリングから遠いところにオイルシールを装着したため,リップ摺動部分の軸偏心が大きくなり,初期は軸振れに追随し密封していましたが,運転時間の経過とともにリップの摩耗,ゴム材料の劣化が進行し,軸振れに追随できなくなり油漏れが発生しています。この時のオイルシールのリップ摩耗幅は,通常の摩耗幅より大きくなります。この対策は,ベアリングの近くにオイルシールを取り付けるように構造設計を見直してください。また,軸振れが大きくなる構造は,ベアリング自体にガタがある場合,長い軸の中間に使用する場合,一方向に大きな荷重を受けた軸の場合に生じることが多く,機械を設計する段階で注意をお願いします。

ブルカージャパン ナノ表面計測事業部

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最終更新日:2021年11月4日