切粉を拭き取ったのにオイルシールから油漏れするのはなぜか | ジュンツウネット21

切粉を拭き取ったのにオイルシールから油漏れするのはなぜか

機械加工を施し切粉は布で拭き取った後,オイルシールを含む各部品を組み付けました。オイルシールの使用条件である軸回転数,圧力,温度等は,標準以内で使用しましたが,標準寿命以下で油漏れが発生しました。なお,オイルシールを取り外しリップ摺動部分を観察したところ,摩耗が進行しきらきらしたものが噛み込んでいました。
解説します。

油漏れの発生原因は,機械加工した後布で切粉を拭き取っていますが,細かい切粉は拭き取れず残っており,それが油中に混ざりリップの摩耗を促進させ,オイルシールの寿命を低下させています。このような状態にしないため機械加工を施したものは,オイルシールやベアリング等を組み込む前に必ず洗浄をお願いします。

アーステック



「技術者のためのトライボロジー」新発売!
「技術者のためのトライボロジーお申し込みはこちら

「潤滑剤銘柄便覧」2024年版 発売中!
「潤滑剤銘柄便覧」2024年版ご注文はこちら

「ILDA 2020 -ASIA-(International Lube Data Book)」 発売中!
「ILDA 2020 -ASIA-(International Lube Data Book)」ご注文はこちら

「やさしいグリースの話」発売中!
「やさしいグリースの話」お申込みはこちら

マークテック
○マークテック
非破壊検査・マーキングの総合メーカー
http://www.marktec.co.jp/

リークラボ・ジャパン
○リークラボ・ジャパン
漏れを見つける,修理する,処理清掃する,そもそも漏れないようにすることをご提案
http://leaklab-japan.jp/

最終更新日:2021年11月4日