JFEアドバンテック株式会社(以後 JFEアドバンテック)は,兵庫県西宮市に本社・工場をおく,振動センサーからポータブル診断機器やオンライン設備診断システムまでを提供する設備診断機器のメーカーである.2005年度からカテゴリII の訓練機関としての活動を始めて,2022年までに約550名の受講者を訓練してきた.
1.会社概要
JFEアドバンテックは,1973年11月に当時の川崎製鉄株式会社(現 JFEスチール株式会社)の計量器工場が分離独立して誕生した産業用計測器のメーカーである.製品群を4区分し事業部制(水環境事業部,計測診断事業部,計量事業部,海洋・河川事業部)を敷いており,そのうちの計測診断事業部が振動法によるポータブル診断機器や「920MHz無線式」オンライン設備診断システムを開発・販売している.最近では,振動法による回転機械の診断だけではなく,超音波を検知して配管などの圧縮空気やガスの漏洩箇所をカメラ画像上に表示するAIR LEAK VIEWER®や,電気設備を診断する商品の開発と販売も手掛けている.この計測診断事業部が,ISO18436-2準拠 機械状態監視診断技術者(振動)の訓練を運営している.
またJFEアドバンテックでは,同訓練だけではなく設備診断技術を紹介する試みとして,(1)全国の主要都市での半日コースの設備診断セミナーと製品紹介(参加費は無料),(2)公的機関と連携した2~3日間の設備診断セミナー,(3)お客様の元に出向いた設備診断セミナーも運用している.このうち,(1)と(2)については,JFEアドバンテックのホームページでその開催予定を公開している.
2.訓練の内容と特長
2005年の訓練開始以降,JFEアドバンテックでは「繰り返し」を基本方針として講義,実習に臨んできた.訓練では,(1)各課題の講義と問題演習,(2)総合復習問題演習,(3)修了試験とその解説,と3回の繰り返し機会を設けている.1回の講義と演習問題ですべてを理解することは難しいので,繰り返すことで習った知識を再確認し,理解を深めていくことを目指している.
講義と問題演習では,主として講師自身が作成したテキストを使って解説し,テキストだけでは理解し難いところや,受講生が間違いやすい問題を重点的に解説することを心がけている.問題演習では,基礎的な問題だけでなく応用問題にも取り組むことで解き方のコツについても習得できるようにするとともに,問題演習に比重を置いて問題を解くことで講義内容が定着しやすくなるように努めている.なお,訓練開始前に事前に受講生に講義にて使用している演習問題(基礎問題数問)を腕試しとして問題に取り組んでいただき,内容の雰囲気を事前につかんでいただけるようにしている.
振動測定実習では,実際に回転モデル機を使用して振動測定を行い,機械の損傷によってどのように振動値や周波数が変化するのか,アンバランス状態の円盤をどのようにして修正するのかを目で見て確認できるようにしている.
なお,講師は全員が当社の社員であり,単に製品を設計,販売するだけではなく,お客様から依頼を受けて振動測定や振動波形を解析して設備の状態を判断する「受託診断」の経験を有するスタッフである.
3.研修施設の特色
関西近郊から受講される皆様の利便性を考慮して,訓練は神戸市内の会議室を借用して実施している.訓練会場はJR三ノ宮駅近くに位置しており,JR,阪急,阪神,神戸市営地下鉄のいずれを利用しても駅から徒歩10分ほどの距離にある.
4.今後のスケジュール
2011年以降,JFEアドバンテックでは,カテゴリII の訓練を6月のみ開催することとしている.2024年も,下記要領で6月の認証試験直前の月曜日から金曜日の5日間のみに開催する予定である.
<2024年度訓練実施要領>
日時:2024年6月17日(月)~6月21日(金)
会場:神戸サンセンタープラザ西館 会議室(会場は予定)
※カテゴリII のみ実施
<お申し込み・お問い合わせ先>
〒663-8202 兵庫県西宮市高畑町3-48
JFEアドバンテック株式会社
計測診断事業部
TEL 0798-66-1508 FAX 0798-65-7025
E-Mail keisokushindan-osaka@jfe-advantech.co.jp
URL https://www.jfe-advantech.co.jp/contact/products/form/setsubi
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