IMVは,1957年に国際機械振動研究所として設立され,1987年に現IMV(International Mechanical Vibration)に社名を変更している.同社は,振動を中心とした三つの事業を展開している.
環境を再現する「振動シミュレーションシステム(振動試験装置・複合試験装置)」は,製品が受ける振動環境を再現し,その信頼性や耐久性を評価するための試験装置.実振動をリアルに再現する6自由度振動シミュレーションシステムや環境に優しいインテリジェントシステムなど,高度な技術を持つ.動電式システムでは,国内シェアNo.1を誇る.
振動状態を定量化する「メジャリングシステム」は,目的に合わせ振動計測装置,振動監視装置をはじめ,地震監視装置やデータ収録解析システムなど幅広いラインナップでお客様の計測・解析業務を支援する.設備診断の関連商品としては携帯振動計や,設備診断の学習用の小型模型等がある.
解決を支援する「テスト&ソリューションサービス」は,1998年に日本初の振動・衝撃試験専門施設として東京テストラボを開設して以来,国内6拠点,海外2拠点に展開し,多くの試験実施実績を誇る.製品の特性に合わせた試験条件の開発や計測・解析サービスによって,トータルサポートを実現している.

携帯振動計VM-4424H

回転ロータキット(設備模型)VM-101
研修コース
IMVは東京(6月)と大阪(11月)の2回に分けて「ISO18436-2準拠 機械状態監視診断技術者(振動)資格」セミナーを開催している.
2024年度は前期が6月17日~21日に東京会場(東京都台東区),後期が11月11日~15日に大阪会場(大阪市西区)での開催を予定している.
また,「ISO18436-2準拠 機械状態監視診断技術者(振動)資格」の標準テキスト「ISO基準に基づく機械設備の状態監視と診断(振動 カテゴリ I / II / III / IV)」(発行者:振動技術研究会)の販売をIMVは担っている.また,「演習問題集(振動カテゴリII / III ) 」も販売している.IMVホームページ上でテキスト販売を行っているため,誰でも入手でき,国内だけではなく,海外からも注文がある.

セミナー風景
トレーニングの特長
IMVの研修講師は2人で,社外から1人,社内から1人の講師がセミナーを請け負う.
受講生には事前にテキスト(講習スライド、演習問題集含む)を送付し,予習を行ってもらう.訓練セミナーでは,予習でわからない点を質問してもらい,授業を進めていく.そうすることで演習問題を1問でも多く解説し、認証問題で どんな問題を出題されても冷静に解いていただける様に備えていただく.
実習・実演も効率化を進めている(実習の実演化は新型コロナなど感染症の対策も兼ねられる).所要時間を圧縮しても習熟度を損なわないように説明スライドを拡充している.究極的には実演を動画上映し,実習さながらの臨場感も両立できる体制に挑んでいきたい.
また,メーカーということもあり,振動計の実習教材を販売している強みがある.豊富な解析事例,演習問題を用いることができる.こうした点もあり,訓練後,IMVとお客様との間で新たな商談に発展することもしばしばある.
お客様が予算化し毎年複数名を受講させているケースも多い.業種では電力・ガス,エンジニアリング,メンテナンスサービス会社が多い.
今後の展望
2004年から始まった「ISO18436-2準拠 機械状態監視診断技術者(振動)資格」は20年目を迎え,様々な業界の方々に受講いただいている.訓練機関として合格率100%を目標にセミナー内容の検討,改定を実施している.
IMVは訓練機関として,振動の啓蒙普及活動と自社のブランド名向上のため活動している.今後も振動=IMVという位置付けになることを目標として努めていきたい.
<2024年度訓練実施要領>
前期:東京会場(東京都台東区)
2024年6月17日(月)~21日(金)
後期:大阪会場(大阪市西区)
2024年11月11日(月)~15日(金)
※両会場ともカテゴリII を実施
<お問い合わせ先>
〒555-0011 大阪府大阪市西淀川区竹島2-6-10
IMV株式会社
訓練センター
E-Mail t-support@imv-corp.com
URL https://we-are-imv.com/
お問合せ(要望事項と送付先を入力してください。)