潤滑油そこが知りたいQ&A

潤滑剤グリースのトラブル | ジュンツウネット21

転がり軸受けの潤滑剤にグリースを使っております。ベアリングの各種損傷があると,その都度取り替えております。特にグリーストラブルとの関係は意識しておりません。潤滑剤としてグリースを信用しておりますが,なんとなく心配です。もし,グリースにもトラブルがあるとするとどのようなものか教えてください。

解説します。

まず,グリースは適切なものを適量給脂しないと新品のままでもトラブルを起こします。

給脂量は軸受けハウジング容積の1/2から1/3が一般的目安です。過充填は軸受け温度上昇,シール破損による粉塵の侵入,ベアリングの損傷の原因となります。さらに電力消費の増加やグリース自体の寿命短縮を引き起こします。

グリースの給脂量を適切にするには,グリースニップルから充填する場合,稼動状態において軸受けのグリース排出口を開放し,新グリースが排出口に届くまで給脂します。さらに遠心力による排出が停止する状態まで排出口を開放することで,給脂の目安が得られます。

次に使用中のグリースの外観によりトラブルを発見し,早期に対策をとることによりベアリングのトラブルを未然に防ぐことができます。表1にグリースのトラブル現象とその原因を示します。

表1 グリースのトラブル現象とその原因
トラブル現象
トラブル原因
グリースの変色 ○黒化
○褐色化 
○白濁
○黒化の多くは金属等の摩耗粉によるもの
○高温で使用されているものは熱によるもの
○褐色化は水分の混入に金属部分の錆,または乳化の前兆
○白濁は水分の混入による乳化現象,または空気のかみ込み
グリースの固化 ○固化したグリースは極度の酸化劣化・熱劣化を受けて油分が脱離し,石鹸分が硬化している
○多量の金属摩耗粉の混入によりグリース全体が硬化している
グリースの軟化 ○石鹸構造の破壊・異種グリースの混入
○水分の混入
○軟化は固化より少ない

ブルカージャパン ナノ表面計測事業部

アーステック



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最終更新日:2021年11月4日