場外を通している蒸気メイン配管から,時々清掃などで使用する目的で枝管をとっております。最近気がついたのですがこの枝管の保温施工部分から漏れが発生しております。概略を図1に示します。配管材質は炭素鋼SGPで,サイズは3/4インチです。流体は2.5km/cm2G,120℃の蒸気です。
とりあえず元バルブを閉めて漏れを防いでおりますが,今後の対応を教えてください。
解説します。
多分蒸気使用時,最初は水が出てきたと思います。常時使用していないので温水がたまっていると推測されます。
配管が垂れ下がっているので,保温材の隙間から雨水が入り込んで内部で長時間かけて腐食し,穴が開いたと推察されます。対策としては保温材をはずし,亜鉛めっきパイプを使用すると長期の腐食対策となります。人が触れたときの火傷防止には作業用バルブ付近に金網などを巻くのも良いと思います。蒸気配管に限らず,使用頻度が低く,しかも隠れた部分がある場合は,思わぬ事故が発生しますので,注意してください。
図1 枝管の保温施工部分から漏れの概略 |
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