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廃風ファンの振動トラブル | ジュンツウネット21

廃風ファンが最近振動し始めました。2年目ですので少し早いような気がします。根本的な対応を教えてください。

解説します。

廃風ファンの振動トラブルについて

ファンの異常振動には(1)回転部の損傷,(2)不均一摩耗,異物付着,(3)回転部と静止部との接触,(4)芯だし不良,(5)軸曲がり,(6)原動機の振動,(7)近接機械の振動などがあります。

主なものを説明します。

(1)アブレシブ摩耗による性能低下と異常振動
 ダストを多く含むガスを送風している場合,ファンの羽根車はガス中のダストによりアブレシブ摩耗が発生し,性能低下が起こり,摩耗不均一の時は,異常振動を発生します。

摩耗対策としては,羽根に摩耗板をつけて,摩耗板のみ取り替える構造にする,あるいは耐摩耗材料を使用して羽根車を作ることが考えられますが,全体に耐摩耗材料を使うと高価なので,摩耗が激しい部分にあらかじめ耐摩耗肉盛を施工しておくだけで,十分摩耗防止効果があると思います。

(2)腐食摩耗による性能低下と異常振動
 亜硫酸ガスなど腐食性ガスを含んだガスを排出しているファンでは,腐食摩耗により,性能低下,あるいは異常振動が発生することがあります。腐食対策としてはステンレス鋼などの耐腐食性材料に変更すると良いです。この場合でも,定期的に点検することを提案します。

(3)静止部との接触,異物の不均一付着による異常振動
 静止部(ケーシング,サクションコーン)と羽根車の外周のすきまにダストが詰まる,あるいは羽根車に多量のダストが不均一に付着することにより,異常に大きな振動が発生することがあります。このようなトラブルの対策としては,羽根車やケーシングの定期的なダスト掃除が必要です。

(4)電動機不良による異常スラスト振動
 ファンの電動機の異常により,ファンのスラスト方向に過大な振動が発生することがあります。ファンの保守と同様に電動機の保守も十分に行うことが対策です。

(5)軸の曲がり,軸受台の剛性不足,ファンの据え付け芯だし不良によって,異常振動が発生することがあります。

いずれも基本的なことですが,点検の際に十分頭に入れておき,しかるべき対策が必要となります。

ブルカージャパン ナノ表面計測事業部

アーステック



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最終更新日:2020年3月6日