油圧ホースの正しい取り付け方 | ジュンツウネット21

油圧ホースがたくさん使われておりますが，いろいろな取り付け方がされております。緊急事故のときあわてたので適当につけているのだと思います。正しい取り付け方に統一したいと思います。一般的なルールを教えてください。

解説します。

油圧ホースの正しい取り付け方について

油圧配管では，ホースを適当に使うことで複雑な配管を解決したり，時々取外しが必要なケースでは安易に採用しております。安易さなりにいろいろと注意事項がありますが，ついうっかりやりそうなものをあげておきます。

（1）長さは適切なものにしてください。シリンダーには固定式と揺動式がありますが，トラニオン，クレビスタイプのように揺動式の場合はシリンダーの動きを調査して，ホールが床面や他の設備など触れて摩耗したり曲がったりしないように長さを調整してください。

（2）図1に示すように，ホース金具を締め付けた状態で，ねじれが残るとホースのパンク，継手からの漏れ，圧力がかかったときとそうでないときの位置の違いで，作業員に当たるなどいろいろな不都合が生じる恐れがあります。

図1　ホースのねじれ

（3）図2に示すように引っ張った状態で使うと圧力がかかったときホースに無理な力がかかり破損の原因になります。

図2　ホースのゆとり

（4）図3に示すように，ホースを金具付近から極端に曲げて使うと寿命を縮めることになります。ゆとりをつけて取り付けましょう。

図3　ホースの曲げ方