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油圧設備の簡易診断 | ジュンツウネット21

油圧設備のチョコ停に悩まされております。長時間の故障ではないのでだましだまし使っております。簡単な診断方法があったら教えてください。

解説します。

油圧設備の簡易診断について

表1に油圧設備簡易診断の事例を紹介します。この方法は特に油圧システムに詳しい者と限定することなく、メンテナンスに少しでも経験のある作業者であれば簡単にできるというものです。

表1 圧油設備の簡易診断事例
 
診断項目
要領
A.機能発揮度の診断(圧油の需要供給バランスの診断) (1)ライン圧力 設備稼働中のライン圧力を測定し,規定の圧力を保持していることを確認する。必要に応じて自動記録をとる。
(2)シリンダー作動タイムスタディー 各シリンダー作動のタイムステディを行う。同時にシリンダーの作動ストロークおよび速度を測定する。
これより圧油量バランス図を作成し,圧油バランスに過不足がないかをみる。
B.劣化,異常予知の診断 (1)圧油バルブのリーク量 設備停止中,つまりシリンダーを一切使用しない状態で,ポンプオンロード時間を測定し,リーク量を算定する。
(2) シリンダーのリーク量(全体) 設備稼働中にポンプのオンロード時間を測定し,圧油使用量を算定する。一方その時のシリンダー作動回数より理論使用量を算定する。両者の差からバルブのリーク量を差し引いた値をシリンダー全体のリークとする。
シリンダーのリーク量(1本ごと) 設備停止中において,シリンダーのエンドストローク状態で通圧して,ポンプのオンロード時間を測定する。
(3)アキュムレータの蓄圧量(プラダタイプ) 設備停止中にオンロード時間t1,アンロード時間t2を測定する。
オンロード時間t1,アンロード時間t2
次式により蓄圧量Qを知り,仕様値と比較する。
Q=t1q/1+t1/t2
ただし,qはポンプ吐出量。
(4)ポンプの吐出量 (ウェイト式アキュムレータをもつ場合)
アキュムレータの上昇速度を測定して,これよりポンプ吐出量を算定する。

(プラダタイプキュムレータの場合)
(3)項と同様に行い,ポンプの吐出量qは,
q=q/t1+q/t2
ただし,Qはアキュムレータ蓄圧量

精度よく吐出量を知る必要のある場合は,ポンプのリリーフバルブ出側に流量計を取付け,リリーフ状態で流量を測定する。

(5)ポンプの振動 振動計で加速度と振幅を測定する。
振幅は回転体と機械的な異常の判定に,加速度は流体的な異常(キャピテーションやウォータハンマー)の判定に用いる。
C.ストレス度の診断 (1)配管の振動 振動計で加速度を測定する。
(2)シリンダーの速度 シリンダー速度が速くなると,停止時のショックは大きくなる。A-2項で測定した速度に特に速いものはないか。
(3)異常高圧 上の(1),(2)項から異常高圧が予想される箇所について,異常高圧の発生状態を測定する。
(4)油の汚染 異物混入による作動油の汚染度を測定する。
NASの重量法,必要に応じてカウント法で測定,簡易法としてミリポアフィルターテストも行う。
(5)油漏れ 漏れ箇所のチェックと同時に,その漏れ量の測定を行う。
漏れ油を容器で受けて測定。少量の場合は漏れ部に綿布を巻付け,漏れ油を吸収させて,その重量増加を測定。

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最終更新日:2019年8月8日