当工場では直径700mmにもなる大型のベアリングをたくさん使用しております。しかし,これが時々焼きつきます。あまりひどくないときはベアリングを取り替えてそのまま使いますが,何回も繰り返すとベアリングケースが変形してきます。また,ひどい焼け方をすると変形して使い物になりません。非常に高価なので一度肉盛り加工してたのですが,溶接ひずみが大きくて機械加工に多額の費用がかかりました。何か良い方法はありませんか。
解説します。
ベアリング焼損によるベアリングケースの変形について
傷が小さいときは鉄鍍金を利用し,その後研磨するとひずみがほとんどなく,安く,早く再生できます。その他,最近は溶射など表面加工技術が発達しております。場合によってはオリジナルよりよいものが再生技術によって得られることもあります。専門メーカーに問い合わせるとよいと思います。
ここで注意することは,再生修理によってベアリングケースの相対位置がずれて,クロスロールを発生させる危険があることです。取り付けの際は十分チェックしてください。
コンディションモニタリングBOX
メーカー別製品一覧
コンディションモニタリング機器の紹介
解説 コンディションモニタリング
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IHI 小林 英夫 - 原子力発電プラントにおける設備診断の現状と課題
東芝 渡部 幸夫 - 鉄鋼プラントにおける設備診断の現状と課題
新日本製鐵 村山 恒実 - 化学プラントにおける回転機設備診断機器の有効な活用法
三井化学 三笘 哲郎 - 化学プラントにおける設備診断の現状と課題
昭和エンジニアリング 里永 憲昭,梶原 生一,山路 信之,三重大学 陳山 鵬 - 地震時のエレベーター自動診断・自動復旧システムの開発
三菱電機ビルテクノサービス 西山 秀樹 - 設備診断技術を設備管理にどう活かすか
新日本製鐵 藤井 彰 - 振動診断のメカニズムと特徴,今後の展望
三重大学 大学院 陳山 鵬 - AE診断法とその特徴,今後の展望
THK 吉岡 武雄 - 超音波診断のメカニズムと特徴,今後の展望
高知工科大学 竹内 彰敏 - 音響診断のメカニズムと特徴,今後の展望
広島大学 大学院 中川 紀壽 - 潤滑油測定のメカニズムと特徴,今後の展望
福井大学 大学院 岩井 善郎