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ベアリングのフレーキング対策 | ジュンツウネット21

主要設備のベアリングに図1のようなフレーキングが発生しました。使い始めてから1年足らずです。フレーキングはベアリングの転がり疲れ現象の一つで,一定応力の繰り返しによるもので,寿命現象だと聞いておりますが,少し早すぎると思います。どのように考えたらよいのですか。

発生したフレーキング
図1 発生したフレーキング

解説します。

ベアリングのフレーキング対策について

これは早期に発生したフレーキングで寿命とは思えませんので,基本的なことから検討しなおしてください。

ベアリングを,その寿命一杯に使用するためには(1)適正な転がり軸受を選定する,(2)適正な条件で使用する,(3)潤滑油を清浄に保つ という3つの必須事項があります。

(1),(2)は設計の段階で決めたことですから,この条件をもとに,荷重状態,使用環境を調べてください。これらが適正であれば(3)の問題です。すなわち,メンテナンスの問題です。稼働し始めたら,転がり軸受における潤滑はその寿命にとって最も重要なことです。次にあげる転がり軸受の潤滑の目的を良くかみ締めて,潤滑管理を進めてください。

1. 摩擦摩耗の減少

軸受を構成する軌道輪,転動体,保持器の相互間で接触する部分で金属接触を防止し,摩擦摩耗を減らす。

2. 寿命の延長

転がり軸受の寿命は,回転中の接触面が充分に潤滑されているときは長くなる。逆に粘度が低く,油膜厚さが不充分な場合は短くなる。

最小油膜厚さ>表面粗さ が形成維持されことが求められる。

3. 摩擦熱の搬出・冷却

循環給油法などでは,摩擦によって発生した熱,あるいは外部から伝わる熱を,油によって搬出して冷却し,軸受の加熱を防ぐ。

4. 異物の侵入防止,洗浄

軸受内部に異物が侵入するのを防いだり,内部で発生した摩耗粉などを洗い出したりする。

軸受内部で摩耗粉などが介在する状態を図2に示す。

転がり軸受の油膜と金属摩耗粉
図2 転がり軸受の油膜と金属摩耗粉

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