転がり軸受けの予備品を用意してありますが,取り外し方や取り付け方法が良く分かりません。高価なものであることと大事な箇所であることで摩耗した状態でだましだまし使っております。
解説します。
軸受の取り外しはプレス,特殊スパナー(図1),プーラ(図2),特殊プーラ(図3),取り外し保持用具(図4)などの工具を用いて行います。
図1 特殊スパナー |
図2 プーラ |
図3 特殊プーラ |
図4 取外し特殊用具 |
取付方法には
(1)内輪に当て金を当て,プレスや油圧ジャッキなどで圧入による方法
(2)油焼きによる焼きばめ法
(3)アダプタや取り外しスリーブを用いる方法
があります。
このうちで,焼入れによる方法が比較的簡単です。図5に加熱温度と内輪の膨張量を示します。加熱温度は120℃以下に抑えてください。
図5 加熱温度と内輪の膨張量 |
しかし,大型ベアリングを含めて取り外しが困難な場合は専門家に任せるほうが無難です。
コンディションモニタリングBOX
メーカー別製品一覧
コンディションモニタリング機器の紹介
解説 コンディションモニタリング
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IHI 小林 英夫 - 原子力発電プラントにおける設備診断の現状と課題
東芝 渡部 幸夫 - 鉄鋼プラントにおける設備診断の現状と課題
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三井化学 三笘 哲郎 - 化学プラントにおける設備診断の現状と課題
昭和エンジニアリング 里永 憲昭,梶原 生一,山路 信之,三重大学 陳山 鵬 - 地震時のエレベーター自動診断・自動復旧システムの開発
三菱電機ビルテクノサービス 西山 秀樹 - 設備診断技術を設備管理にどう活かすか
新日本製鐵 藤井 彰 - 振動診断のメカニズムと特徴,今後の展望
三重大学 大学院 陳山 鵬 - AE診断法とその特徴,今後の展望
THK 吉岡 武雄 - 超音波診断のメカニズムと特徴,今後の展望
高知工科大学 竹内 彰敏 - 音響診断のメカニズムと特徴,今後の展望
広島大学 大学院 中川 紀壽 - 潤滑油測定のメカニズムと特徴,今後の展望
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