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メカニカルシールのトラブル | ジュンツウネット21

メカニカルシールは広範囲の運転条件で使用することができる優れものだと聞いておりますが,簡単に偏摩耗して漏れ始めます。少しぐらいの漏れはやむをえないのでしょうか。

解説します。

メカニカルシールのトラブルについて

メカニカルシールは液体をシールすることが目的ですので,もれることは,シールの役目を果たしていないことを示します。

シールからの漏れはシールそのものが悪いことはほとんどありません。多くは軸の振れ,スタフィングボックス(パキンボックス)の同心度など,メカニカルシール取付の精度に関する問題がかかわってきます。これは根本的に当該設備の不具合を示すもので,放置するとメカニカルシールの偏摩耗や早期破損によるシールの寿命を短くするばかりでなく,設備本体のトラブルに発展することが予想されます。

したがって,メカニカルシールからの漏れを見つけたときは,ただそのものを取り替えるのではなく,周囲全体に目を向けて,メカニカルシールを早期に損傷させた原因を突き止めることが大切です。

まず,漏れ防止の上から,軸振動や軸とスタッフィングボックスの精度を適正な範囲に抑えなければなりません。軸振れとスタッフィングボックスの同心度は,大きくなるとシール摺動面のバランス比が不均一となり,漏れを発生させる原因となります。

また,振動はスプリングの共振などを引き起こしたり,端面に過度な負荷がかかったり,異物をかみこみやすくなったりで,パッキンの摩耗,回転伝達機構の摩耗やゆるみを招くことがあります。

図1図2図3にそれぞれの許容値を紹介しておきます。

許容軸振れ(軸径と回転数)
図1 許容軸振れ(軸径と回転数)
軸とパッキンボックスの許容同心度
図2 軸とパッキンボックスの許容同心度
軸とパッキンボックスの許容直角度
図3 軸とパッキンボックスの許容直角度

ブルカージャパン ナノ表面計測事業部

アーステック



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最終更新日:2020年3月6日