ガスケットパッキンからの漏れを発見しました。わずかな漏れですので増し締めで逃げようと思いましたが,完全に止まりません。すでに2枚のガスケットパッキンを使っているのですがもう一枚追加して締めなおせば止まりますか。
解説します。
ガスケットパッキンの取り扱いについて
ガスケットは圧縮された復元力でシール効果を発揮するものです。この復元力が低下すると漏れが発生します。
その他片締めの場合,シール面が平坦でない場合など圧縮力が平均していないので,弱い部分から漏れが発生することがあります。
ガスケットの厚みは,あまり厚いものを使用しないようにしなければなりませんが,薄すぎも要注意です。しかも1枚で効果があるものですから,使用上の注意をよく読んで,適切なものを,1枚で片締めにならないように正しく,締め付けましょう。なお,取替えの際,シール面にガスケットの破片がこびりついていることがありますので,きれいに取り除いて平坦にしてください。
さらに,ガスケットをフランジに合わせる時,フランジの角を利用して,ハンマーで叩いて切断する人がおりますが,いろいろ不都合が起きますので,厳禁です。
参考に,平均的に閉める事例を図1に示します。
図1 ボルトの締め付け例 |
コンディションモニタリングBOX
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