油圧シリンダーのピストン部で漏れがあるようです。どのようにして確認したらよいですか。
解説します。
油圧シリンダーピストン部の漏れについて
まず,最初にシリンダーの筒を触ってください。ピストンリングからの漏れでしたら発熱しているはずです。
さらに詳しく確かめるためには反圧力側のホースをはずして加圧し,ピストンからの漏れを調べてください。
修理方法ですが一般にピストンリングから漏れるときはすでにピストンと内筒がかじって,内筒に縦傷が入っている可能性が高いです。したがって,ピストンリングだけ,あるいはピストンだけを取り替えても一時的には漏れがとまってもすぐまた,漏れ出します。
きちんと研磨した内筒と取り替えてください。ただし,現地で実施すると時間がかかりさらに取替え作業中にごみが入ることがありますから,予備品として一体物を準備してシリンダーごと取り替えてください。一体物のシリンダー取替えは,時間がかからず,取り替えた後の修理はオフラインの修理場でできますので,試運転を含んで完全整備ができます。
予備品を一体で持つと金がかかるという人もいますが,設備は生産するためにあるのですから,稼働時間確保を優先してください。
コンディションモニタリングBOX
メーカー別製品一覧
コンディションモニタリング機器の紹介
解説 コンディションモニタリング
- 設備診断技術の動向と今後の展望
大阪市立大学 大学院 川合 忠雄 - ガスタービンにおける設備診断の現状と課題
IHI 小林 英夫 - 原子力発電プラントにおける設備診断の現状と課題
東芝 渡部 幸夫 - 鉄鋼プラントにおける設備診断の現状と課題
新日本製鐵 村山 恒実 - 化学プラントにおける回転機設備診断機器の有効な活用法
三井化学 三笘 哲郎 - 化学プラントにおける設備診断の現状と課題
昭和エンジニアリング 里永 憲昭,梶原 生一,山路 信之,三重大学 陳山 鵬 - 地震時のエレベーター自動診断・自動復旧システムの開発
三菱電機ビルテクノサービス 西山 秀樹 - 設備診断技術を設備管理にどう活かすか
新日本製鐵 藤井 彰 - 振動診断のメカニズムと特徴,今後の展望
三重大学 大学院 陳山 鵬 - AE診断法とその特徴,今後の展望
THK 吉岡 武雄 - 超音波診断のメカニズムと特徴,今後の展望
高知工科大学 竹内 彰敏 - 音響診断のメカニズムと特徴,今後の展望
広島大学 大学院 中川 紀壽 - 潤滑油測定のメカニズムと特徴,今後の展望
福井大学 大学院 岩井 善郎