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設備メンテナンスにおける新人教育のコツ | ジュンツウネット21

当工場は比較的に設備が安定稼動していると自負しております。なぜかといわれるとはっきりした答えはありません。今まで一生懸命メンテナンスしてきたというしかありません。担当者もこの安定状態に合わせて,新人は加えず,結果として省力化しております。
しかし,最近退職者が増えてきました。頼りにしてきた年配者が多く定年を迎えようとしております。このまま安定稼動を続けるためには新人を早く一人前のメンテナンスマンに育て上げなければなりません。まず何から教えたらよいでしょうか。

解説します。

新人教育のコツについて

大変難しい問題です。2007年問題といって,これから数年間はドンドン定年退職者が発生してきます。人が面倒を見て始めて設備が安定稼動するものだということを会社経営者が理解していなかった結果です。まごまごしていると設備がめちゃくちゃになって,生産齟齬をきたすことになります。どのような設備があるのか分かりませんが,奥の手を紹介します。

機械設備は動いてはじめて生産します。スムースに動かすことが大切です。動くところには摺動面があります。その摺動面には必ず潤滑剤が供給されております。これに目をつけましょう。

われわれは,潤滑システムにより潤滑剤を適切に重要な個所に供給しております。そこで,生産設備をスムースに稼動させるためにまずやらなければならないことは,この潤滑システムの正常作動を保障することです。

これは,そんなに難しいことではありませんので,新入社員でもすぐ理解できるでしょう。

潤滑システムの保守管理で注意すべきことは次のような点です。

(1)潤滑システムの正常な状態を把握する

  1. 構成機器の機能チェック
  2. 各部位の温度,音,振動などのチェック
  3. タンク内の油面,油音,泡立ち,匂いなどのチェック
  4. ポンプの吐出量,吐出圧力,音,温度などのチェック
  5. フィルターの目詰まりによる差圧の変化の把握

(2)運転中の潤滑システムの状態を定期的にチェックする

よく点検保守されると潤滑系の故障はほとんどありませんが,参考のために潤滑系に発生する故障とその原因,対策を表1に示しておきます。

表1 潤滑給油系の故障原因と対策
故障状態
原因
対策
潤滑系が起動しないポンプモーターへの通電不良電気回路の点検
作動圧力まで昇圧できない配管系の漏れ破損,漏れ個所の補修
圧力制御弁のバイパス開点検し,閉にする
圧力制御弁の調整不良点検し,規定圧力にリセットする
ポンプ作動不良吸い込み管の漏れを点検する
ろ過器の閉塞点検清掃,または交換
油タンクの油面が低い油を補給する
ポンプリリーフ弁のバイパス開点検し,修理または交換する
ポンプ不良点検し,修理または交換する
潤滑系の作動圧力の異常な上昇圧力制御弁の不良,弁の閉点検し,調整する
圧力制御弁の調整不良点検し,圧力を低下させるようにリセットする 
潤滑油が給油個所に未達
 オリフィスあるいはスプレーの後の場合閉塞あるいは流れを制限されている清掃する
 流量制御弁の後の場合制御弁の調整不良点検し,リセットする
給油管の閉塞あるいは流れが制限されている 清掃するか,必要に応じて交換する
 流量測定弁の後の場合流量測定弁の汚れか故障清掃あるいは交換
給油管の閉塞か流れが制限されている清掃あるいは交換

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